埼玉県が循環経済支援センターを開設
埼玉県は資源を廃棄せず繰り返し利用する循環経済(サーキュラーエコノミー)型のビジネスに取り組む県内企業を支援するため、「サーキュラーエコノミー推進センター埼玉」を開設した。
6月15日午前には開所式が開催され、ビジネス界における脱炭素の動向に造詣の深い堅達京子氏(NHK番組プロデューサー)による基調講演、使用済みペットボトルを埼玉スタジアムで回収・リサイクルしている浦和レッドダイヤモンズ(株)と循環型食器「edishカーボンニュートラル(edish CN)」を販売している丸紅(株)によるサーキュラーエコノミーの取組発表が行われた。
支援センターの主たる目的としては、技術相談、企業マッチング、法規制等への対応、企業からの技術提案の受付、販路開拓、補助金の活用などに関わる相談に応じること、また国や県の競争的資金獲得支援や研究会の実施、金融機関を含めた関係機関との連携等により、企業のサーキュラーエコノミー取組の事業化を支援することにある。
県は既に環境部資源循環推進課を通して「サーキュラーエコノミー型ビジネス創出事業費補助金」を令和5年に新設(募集は既に終了)するなど、県内中小企業が他県の企業、大学等と連携して新規に取り組む先進的な事業へ補助金も出している。加えて、「埼玉県プラスチック資源の持続可能な利用促進プラットフォーム」の設置によりプラスチック廃棄物の排出抑制とプラスチック資源の循環利用の促進にも取り組んでいる。
今回の循環経済支援センター開設は県が推進する循環型ビジネスに関わる一連の施策のワンストップ窓口(総合窓口)になることが期待され、その活用が大いに望まれる。
同センターは職員2名と中小企業診断士ら外部人材3名が、循環経済の取り組みを啓蒙普及するセミナーを開催することによる情報発信、また事業者からは専門的な相談を受け付ける。
<問合せ先>
公益財団法人 埼玉県産業振興公社
新産業振興部 循環経済支援グループ
〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階
電話:048-711-9906
(IRuniverse H.Nagai)
世界の港湾管理者(ポートオーソリティ)の団体で38年間勤務し、世界の海運、港湾を含む物流の事例を長年研究する。仕事で訪れた世界の港湾都市は数知れず、ほぼ主だった大陸と国々をカバー。現在はフリーな立場で世界の海運・港湾を新たな視点から学び直している。
関連記事
- 2025/06/16 豪Livium社 レアアースリサイクル推進へ 複数の抽出技術開発企業と協議中
- 2025/06/16 環境大臣政務官が、自動車リサイクルの最前線リバー川島・ELV川島事業所を視察
- 2025/06/13 DOWA子会社が村田製作所からサプライヤー表彰を受賞―リサイクル金属の循環スキームを共同構築
- 2025/06/13 環境省 中環審の脱炭素型資源循環システム構築小委員会開催〜高度化法概要について
- 2025/06/13 トクヤマ他 使用済太陽光パネル資源循環推進・北海道コンソーシアム設立
- 2025/06/13 レゾナック、日本製鉄他 排出 CO2 の有効活用によるグリシン製造研究開発が、NEDO 採択
- 2025/06/13 自動車リサイクルサミットⅣ 講演者紹介: Power eee 株式会社 取締役副社長 芋生誠 氏
- 2025/06/12 エンビプロHD、新社長に佐野文勝副社長が就任へ
- 2025/06/12 環境省 地産地消型資源循環加速化事業の2次公募(令6補正事業)発表
- 2025/06/12 高成長が期待される製品と関連企業の動向~AIサーバー関連市場(No2)