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LG化学と華友コバルト、LFPで提携強化 モロッコに工場、「迂回」で米進出へ

 韓国のLG化学は9月24日、自社ホームページ上で、中国の浙江華友コバルト業とリン酸鉄リチウム(LFP)カソード事業での提携を強化すると発表した。両社共同でモロッコに正極材工場とリチウム変換工場を、インドネシアでは高圧酸浸出(HPAL)プラントとプリカーサー工場をそれぞれ建設し、カソードサプライチェーンの垂直統合を目指す。

 

 

■モロッコ工場は年産5万トン、米IRAもクリア

 モロッコの正極材工場は年産5万トン規模で、2026年までの操業開始を目指す。並行して建設する変換プラントは、正極材製造の原材料提供施設として機能し、年産5万2000トン規模のリチウムをリチウム精鉱から抽出できる見通しで、2025年までの操業開始を見込む。

 韓国は米国自由貿易協定(FTA)に加盟しているため、米国が中国勢排除の目的で2022から始めたインフレ抑制法(IRA)をかいくぐることができる。LG化学は発表資料中で、同社と華友との合弁会社は、IRAの外国企業(FEOC)規制の規制に準拠してシェアを調整することになっていると説明した。
 

■インドネシアでは高圧酸浸出から前駆体までの垂直製造^

 一方、両社はインドネシアではニッケル鉱石から混合水酸化物沈殿物(MHP)を抽出して前駆体を製造する、「HPALから前駆体製造までのカソード材料サプライチェーンの垂直統合」に向け協力する。これもIRAによる中国排除の規制をかいくぐるためで、両社はインドネシアに年産5万トン規模の前駆工場を設立することも検討している。

 

■続く中国勢の「迂回」米進出

 LG化学と華友コバルトは2018年に合弁会社を立ち上げるなど、かねて協力関係にあり、高ニッケル三元前駆体の新材料事業などで協業してきた。LFP事業での協力は今回が初めて。LGグループは系列のLGソリューションも華友コバルトと協業している。

 米IRAは成立時に「リチウム、コバルトなど中国産のバッテリー材料を含む電気自動車(EV)を支援対象から外す」と明記しており、中国勢の排除が施行の目的の1つだった。しかし、中国勢の間では韓国など第三国経由での米進出を模索する動きが続いている。

 

関連記事: 中国の電池企業、韓国経由で米国目指す IRA1年、合弁や工場設置で規制回避へ | MIRU (iru-miru.com)

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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