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8月3万3,000トン需要超 1‐8月需給9万9,000トンの供給超――ICSGまとめ

 国際銅研究会(ICSG)が8月の世界銅需給の速報値をまとめた。それによると8月の銅地金生産量は前月比2.8%増の224万9,000トン、地金消費量は同2.9%増の228万2,000トンで、3万3,000トンの需要超過だった。1‐8月累計でみた需給バランスは9万9,000トンの供給超過となっている。前年同期は31万3,000トンの供給不足だった。

 

鉱石生産

 8月の鉱石生産量は前月比0.6%減の186万トン。1‐8月累計では1445万9000トンで、前年同月比1.3%増となっている。チリ、中国、インドネシア、パナマ、米国での操業上などの問題により、上半期の伸びが制限された結果と分析している。

参照:国際銅研究会

地金生産 

 8月の生産量は前月比2.8%増の224万9,000トン。1~8月の累計では前年同期比5%増1760万9,000トン。鉱石由来の一次地金がおよそ4.7%増、スクラップ由来の2次地金が7%増。銅地金生産量の伸びは、主に中国とコンゴ民主共和国の生産能力拡大によるもので、その他の地域の生産量は1%減少したとしている。

 

 国別では、日本(-0.6%)、米国(-10%)、インド(-6%)、インドネシア(-31%)、フィンランド(-19%)、スウェーデン(-33%)などとなっている。

 

参照:国際銅研究会

地金消費

8月の消費量は前月比2.9%増の228万2,000トン。1~8月の累計では前年同期比2.5%増の1751万トン。銅地金消費量の伸びは主に中国の旺盛な見かけ需要(保税・未報告在庫の増減を除く)に支えられており、それ以外の地域の消費量は減少していると推定されると解説している。EU、日本、米国の需要減は、中国を除く世界の地金消費量にマイナスの影響を与え、それは約3%減少したとした。

 

参照:国際銅研究会

価格・在庫

 2023年9月末現在、主要金属取引所(LME、COMEX、SHFE)の銅在庫は合計23万1,284トンで、2022年12月末の在庫から4万1,779トン(21%増)増加した。SHFE(-44%)とCOMEX(-27%)の在庫は減少し、LMEでは増加(+91%)したと概括している。

 

9月のLME平均現物価格は8,270.86米ドル/トンで、8月平均の8,351.77米ドル/トンから1%下落。 2023年の銅の最高値は9,436米ドル/トン(1月18日)、最安値は 7,812.50米ドル/トン(10月5日)。年平均は8,539.64米ドル/t(2022年年間平均を2.9%下回る)であるとしている。

 

 参照:国際銅研究会

(IRuniverse G・Mochizuki)

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