中国が8月に輸出規制を強化した半導体材料のガリウムとゲルマニウムについて、11月に日本向け輸出を再開したことが12月20日公開の中国税関総署の貿易データから分かった。共同通信やロイター通信など各メディアが同日伝えた。
ロイター通信によると、中国の11月のガリウム輸出量は1.53トンで、10月の250kgから6倍に増えた。輸出先は日本が65.4%を占め、続いてベトナムの32.7%、タイの2%が続いた。
一方、ゲルマニウムは11月に721kgを輸出し、輸出額は10月の648kgから増加した。輸出先はロシアが69.3%、ドイツが17.8%、韓国が11.1%だった。
輸出品はいずれも鋳造品と未鋳造品の合計。2022年11月の輸出量はガリウムが5.61トン、ゲルマニウムが5.49トンで、双方とも前年の輸出水準ははるかに下回った。
(IR Universe Kure)