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2023のEV市場はBYDが世界一を獲得

2023年、BYDは新エネ車市場において世界一となり、実力で中国の新エネ車販売台数の栄冠をもぎ取った。それだけでなく、BYDは年間累計300万台超の成績で、世界新エネルギー車販売台数トップを獲得し、中国自動車業界の誇りであり、学ぶべき手本となっている。

 

BYDを除く他の新エネ車メーカーも2023年の業績が軒並み大幅に増加したが、一部のメーカーは年間販売台数目標を達成できなかったことで少し残念がっている。

 

それぞれを見ると、2023年12月、BYDの新エネルギー車の累計販売台数は前年比45%増の341,043台だった。2023年通年の累計販売台数は前年比62.3%増の3,024,417台だった。これまで目標としていた300万台を順調に達成した。

 

また最新の情報によると、テスラの第4四半期の納車台数は484,507台で、BYDの第4四半期の販売台数526,409台とは大きくかけ離れている。これはまた、2023年の第4四半期に、BYDがテスラを抜いて世界最大のEVメーカーになることに成功したことを意味する。

 

BYDが発表したデータによると、同社は中国の自動車と市場の自動車メーカーの販売台数で首位、中国自動車市場のブランド販売台数で首位、世界新エネルギー車市場の販売台数で首位の「3連覇」を達成した。

 

一方、BYDをはじめ、上海汽車傘下の智己、広汽傘下の艾安、吉利汽車傘下の極クリプトン、東風嵐図などのブランドが伝統的な自動車メーカーから転換した新エネルギー車ブランドのほか、理想汽車を代表とする自動車製造の「新勢力」の活躍も侮れない。理想車は2023年12月に1カ月5万台の販売目標に挑戦し、年間販売台数はこれまでに目標としていた年間30万台を突破して376030台となり、目標を超過達成した。

 

2024年の見通しについて、理想汽車の李想CEOは2023年12月の月間データを発表した後、「2024年、理想は年間納車台数80万、単月の納車台数目標10万台の目標に挑戦する」と述べていた。

 

理想汽車を除いて、蔚来汽車、零走汽車及び小鵬汽車は2023年の販売台数がいずれも前年同期比でプラス成長を記録しており、もちろん理想車の増加幅が最も大きく、2023年の新エネルギー車の販売台数は2022年同期比で182.2%も大きく増加している。

 

新勢力の中で販売台数が唯一最下位の存在である「ナタ汽車」の2023年12月の自動車納車台数は前年同月比34.1%減の5135台にとどまった。また、通年の実績は127496台で、2022年通年の152073台に比べ16.2%減少した。2022年には、同社の納車台数が自動車メーカーの新勢力ブランドの中で1位となり、その時点で初めて年間販売台数が15万台を突破した自動車メーカーとなった。1位から5位に落ちた今、ナタ自動車の2023年の活躍は芳しくなく、その2023年の販売台数はほぼ同じだ。年初に掲げた25万台の販売目標に対する達成度は約51%にとどまった。

1月2日、同社の張勇CEOは「2023年の経営には5つの大きな問題がある。新製品と旧製品の切り替えの際に接続がうまくいかず、リズムが乱れている。新製品の発売には価格設定が高すぎ、下期は調整はできたものの、機先を失った。赤字の製品ラインは大幅に生産量を引き下げた。伝え方が古くて、いいものがあって言えない。マーケティング本部は集権的で管理力が弱い」と反省を示した。

 

 零走汽車は年間総販売台数で新勢力の中で3位となったものの、目標に最も近い数字となった。公開データによると、2023年のゼロラン車の合計販売台数は144155台で、2022年の同時期と比べて前年比29.6%増加した。目標は20万台だったが、最終的に年間目標達成率は72.1%となった。

 

小鵬汽車については、年間販売台数の成績はこれまでの目標とはまだ差がある。これまで小鵬汽車が掲げていた年間販売目標は20万台だったが、最終的に小鵬汽車の年間総販売台数は141601台となり、達成度は70.8%に達し、新勢力の中で零走汽車に次ぐ、年間目標に最も近い存在となった。

 

 その他の伝統的なブランドから分かれた各新エネルギー車ブランドのうち、吉利極クリプトンは2023年に合計118,685台と、10万台を突破した成績で群を抜いている。そしてAITO問界は、さらに2023年12月に2万台超の納車実績を上げるなど、目覚ましい活躍を見せている。また、嵐図汽車と智己汽車も2023年12月の月間販売台数が1万台を突破した。そのうち智己汽車は単月で2188.3%の上昇率を記録し、2023年の合計販売台数は38253台となり、これまで目標としていた年間販売台数4.5万台との差はわずか15%にとどまったくらい。

 

一方、吉利汽車は伝統的な自動車メーカーの中で名を連ねる存在で、2023年にガソリン車、新エネルギー車を含む全車種で計168.65万台を販売し、これまでに定めた165万台の目標を超過達成した。

 

 中汽協は、2024年の中国自動車市場の総販売台数は3100万台に達し、うち新エネルギー車の販売台数は1150万台、自動車輸出台数は550万台に達すると予想している。新エネルギー車と輸出は依然として自動車市場の成長を支える重要な力だ。

 

(趙 嘉瑋)

 

 

 

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