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レアアース市場近況2024#2 下落、ネオジムが前年の半値 EV需要の一服感で

 2023年1月中旬~下旬のレアアース市場全体は下落している。世界的に電気自動車(EV向けバッテリーの需要一服感が広がる中、磁石向けレアアースの下落が続いている。2月下旬の春節休暇に向け取引も鈍りがちで、中国のレアアース価格も下げ止まらない。

 

■中国のレアアース指数、最安値の更新続く

 中国のレアアース業界団体である中国稀土協会が日次で発表しているレアアース指数は1月16日に170.8083まで下げ、過去1年ほどの最安値を更新した。その後は171台に戻したものの勢いは鈍い。

 

過去1年間の中国のレアアース指数の推移

(出所: 中国稀土協会)

 

 中国では2月の春節に向け、既に休暇入りしたり取引を縮小したりする企業も出始め、レアアース価格の下押し要因になっている。ただ、中長期でも見通しは良くない。中国国家統計局が1月17日に発表した中国の2023年の実質国内総生産(GDP)は前年比5.2%成長と当局の目標を上回ったが、景気回復への実感は乏しい。

 

関連記事: 中国、23年GDPは5.2%増 10-12月期も5.2%増、不動産は一段の悪化 | MIRU (iru-miru.com)

 

 

■ネオジムとテルビウムは去年の半値、ジスプロシウムも一段安

 国際価格も多くの鉱種が軟調だ。2022年までEV向けバッテリーの材料として期待が高かった磁石向けレアアースは引き続き値下がりしており、代表格である金属ネオジムは1月11日に仲値$71.5/Kgと一段安となった。2023年1月の$140の半額の水準に落ちている。

 

金属ネオジムの価格推移(99% FOB China)($/Kg)

 

金属テルビウムも1月18日に仲値$1085/Kgに一段値下がり。やはり1年前の半値の水準となっている。

 

 金属テルビウムの価格推移(99% FOB China)($/Kg)

 

 金属ジスプロシウムも1月18日に一段安となった。仲値は$352/kg。ネオジムやテルビウムに比べると底堅いが、やはり下落基調だ。

 

金属ジスプロシウムの価格推移(99.5% FOB China)($/Kg)

 

■ランタンも小幅に下落、製造業の先行き懸念

 1月初旬までは小幅ながらも反発していた金属ランタンも小幅安となった。1月中旬からは$3.7/kgで推移。そもそも2005年以来の低水準にあり、年明けの反発はあくまでも下値拾いの反発だったようだ。合金など超硬向け材料に使われることから、世界的な製造業の先行き懸念がやはり重荷となっている。

 

金属ランタンの価格推移(99% FOB China)(S/Kg)

 

<Topic>

1月22日・1月12日

 香港英字紙のサウスチャイナ・モーニングポスト(電子版)は1月22日、「中国はレアアースのバリューチェーンの上流化を進めている」と題する記事を掲載した。かつては原材料輸出国だった中国が原材料輸入国に転じ、付加価値の高い川下製品の輸出国への転身を図っているとの見方を伝えた。

 実際、中国税関総署が1月12日に発表した中国の2023年の貿易統計でも、レアアース輸入総額は前年比33.2%増と、2022年の16.3%増に比べ大幅に伸び、加工向けレアアースの輸入を拡大したことが鮮明化した。

 

関連記事: 中国レアアース輸入額、23年は33.2%増 輸出は28.3%減 、加工向け輸入を強化 | MIRU (iru-miru.com)

 

1月22日

 日本の経済産業省が出資するオーストラリアのレアアース(希土類)採掘会社ライナス・レアアースが1月22日に発表した2023年10-12月期の売上高は、前年同期比51.7%減の1億1250万豪ドルだった。世界的なレアアース価格の下落と中国での建設向け材料の減少が響いた。

プレスリリース(英語): 02764178.pdf (weblink.com.au)

 

1月21日

 中国国家安全省は1月21日、外国人風のキャラクターがレアアースを密かに採掘している様子を描いた漫画を、対話アプリ「微信(ウィーチャット)」の公式アカウントに投稿した。ロイター通信などが1月22日に伝えた。

 中国の戦略的金属が、強欲な「海外組織」の脅威にさらされている模様を描いているという。同省は海外スパイの取り締まりなどを担当し、密告の通報先として公式サイトを設けている。微信での投稿は2023年8月から開始し、海外スパイに対する国民の警戒意識を高めるための投稿を行っていた。中国は同年7月に反スパイ法を改正し、取り締まり範囲を拡大している。

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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