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自社開発の強みを活かし続ける老舗の挑戦 泰和電気工業

29日から東京ビックサイトで開催されている電気設備関連の展示会「JECA FAIR」(第72回電設工業展)(31日まで)に行ってきた。72回まで回を重なてきているというのも初めて知ったが、なかなかの賑わいを呈していた。

 

昨今、再生可能エネルギーが国際的に注目される中、大手からベンチャー企業まで数多くの企業が出展していた。

その中で、老舗電気設備企業のブースがあった。

東京港区に本社を置く、泰和電気工業株式会社である。

 

 

泰和電気は配電盤(高圧キュービクル、制御盤など)・各種継電器関連製品を開発、製造配電盤などを自社で開発、設計、製造する会社である。

 

老舗電気設備会社の挑戦。

 

同社は、昭和31年創業という、実に70年近い歴史をもつ、老舗電気設備装置会社である。

 

今回、同社の目玉商品として展示を行ったのは「TRGーDV50」という、最新鋭の系統連継電器である。

この商品の特徴は、コスト、手間、スペースという要素に対し、大幅な削減ができる点である。また、それ以外でも

 

・太陽光自家消費設備向けに対応

・負荷追随制御を高速度に実施

・出力接点は独立c接点各二組

 

などの特徴がある。

 

(新商品のTGRーDV50の特徴は、かなり幅広いものになっている)

 

(同社の製品には数々のラインナップが多く用意されている。)

 

 

主に家庭用の設備ではなく、業務用向けの商品だが、昨今の電気代高騰という要因とFITの買取価格の減少から、太陽光発電で得られた電気を、自家消費するという需要が高まっており、受注が好調で相当数の受注残があるという。

 

自社の特徴である、自社設計、生産という強みを活かし、オムロンなど業界大手との差別化を図り、競争力を高めている。

 

同社常務取締役の高橋秀晴氏は、「資材高騰の影響があるが、営業力と交渉力でこれを上回る収益が見込める。」と話す。同氏は群馬でレアメタルスクラップリサイクルの責任者でもある。業界を知悉しているだけに、リサイクル業界にも泰和電気の電気設備を納入している。メガソーラーを提供しているE社には毎月20台の配電盤機器を納入しているという。

 

一時期はコンデンサ、電線などの部品が入ってこなかった時期もあったが、今年はその巻き返しにも期待がかかる。

 

自社の開発力で、大手に立ち向かう老舗の戦いと挑戦は続く。

 

 

 

 

(IRUNIVERSE hatayama)

 

 

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