アルミ合金&スクラップ市場近況2024#11 最高値圏でなお先高観――国産ADC 足元397円に
2024/06/03 17:55
国内アルミ合金とアルミスクラップ市況は、最高値圏でなお上値を試す展開が続いている。5月の連休明け後スクラップの発生に若干の改善がみられたが、円安で荷が海外に流れ、需給はひっ迫したままだ。スクラップの指標となるLME相場が5月中旬以降再び騰勢を強め始めたことで、足下の市場を支配しているのは天井感よりもむしろ先高観。製品の国産ADCで3日現在、5月中旬比高値で7円高の1キロ397円を付けている。ただ、国土交通省が同日、認証不正を巡る調査で新たに5社から不正行為があったとの報告を受けたと発表しており、これが市況動向にどう影響するのか、先行きには不透明感も広がってきた。
関連記事
- 2025/07/18 日本電線工業会出荷レポート#66アルミ電線 出荷回復だがけん引役電力向けのみ
- 2025/07/18 夏場のUBC商戦、発生増の時期に300円超のメーカー買値――「ここまでくると投機や仮需」
- 2025/07/17 アサヒセイレン、大型投資へ――中部で140億円 シェア拡大目指す
- 2025/07/16 NJT銅管の石黒社長に聞く、成長戦略と現在の銅管市場
- 2025/07/16 アルミ合金&スクラップ市場近況2025#13 関税の懸念残しながらも先高観のある相場展開
- 2025/07/16 BIR最新非鉄金属レポートで読み解く、各国の地域動向と業界課題
- 2025/07/16 2025年5月アルミ再生塊輸入統計分析 数量は前月から減少、累計では前年超え維持
- 2025/07/15 中国GDP5.2%増 4-6月、不動産不況止まらず、米関税で製造業が不振・指標一覧
- 2025/07/15 JST ジェットエンジン向けタービンブレードの低コスト量産技術の開発に目処
- 2025/07/15 2025年5月の国内アルミ脱酸材生産 前年同月比8.14%増の5,325トン