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ロシア産原油の行く先は 増えるインド、減る中国 繰り広げるシーソー 

 ロシア産原油の2大購入国であるインドと中国の間に、購買力のシーソー状態が表れている。2024年5月のロシア産原油の輸入量は、インドが過去最高となった半面、中国は7か月ぶりの減少となった。輸入規模はほぼ同じだが、中国での需要減でロシア産原油が値下がりした分をインドが買い増したとみられる。

 

 

 ロイター通信などの外電が6月26日までに伝えたところによると、インドの5月のロシア産原油の輸入量は前年同月比5.9%増の1日当たり約210万バレルと、過去最高を更新した。一方で中国税関総署の月次データでは、中国の5月のロシア産原油輸入量は、パイプラインと海上経由合わせて891万トン(1日当たり210万バレル)で、インドとほぼ同規模。しかし、前年同月比では8.2%減り、2023年10月以来の低水準に落ち込んだ。

 インドは続投を決めたばかりのモディ首相が7月にロシアを訪問する予定と伝わるなど、ロシアとは友好関係にある。インドの原油輸入の内訳でも、ロシア産は既に4割を占めサウジアラビア産などを抜いてシェアトップとなっている。

 欧米をはじめとするビジネスマンの間では、経済が下方方向にある中国からインドへと投資先を振り向ける動きが強まりつつある。インド自身も中国の経済減速の隙間を埋める形で事業展開することがあり、廉価での原油購入もその一例と言える。

 

 なお、ロイター通信が同紙の試算として6月25日に伝えたところによると、6月のロシアの石油・ガス歳入は前年同月比50%超増の8140億ルーブル(約1兆4869億円)となる見通し。国内の製油所に支払う補助金の減少が貢献したとみられ、引き続きインド向け輸出を割引しても、かなり余裕のある懐具合になる見通しだ。

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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