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エレサーモ、温度42℃、湿度100%の鉱山で発電・充電に成功

鉱山内の様子

 

 東京工業大学発のスタートアップであるelleThermo(エレサーモ)は11日、室温以上の未利用排熱で電力を生みだす技術「半導体増感型熱利用発電(STC)」を活用し、温度42℃、湿度100%の鉱山で熱エネルギーを電力に変え、小型リチウムイオンバッテリー(LiB)へ充電することに成功したと発表した。実証に使用したエネルギー変換デバイスは過酷な環境下でも安定的に発電し、国内に持ち帰った後も問題なく稼働しているという。
 

 STCは色素増感型太陽電池における「色素の光励起」を「半導体の熱励起」に変えて発電する熱エネルギー変換技術。室温程度の低温度帯の熱で直接発電ができるため、幅広い活用が期待されている。デバイスのスイッチを切って熱エネルギーを与えると、放電能力が回復することもSTCの特徴の一つ。

 

 メキシコのナイカ鉱山で実施された実証試験では、原理確認用のSTCデバイスを20個直列し発電を開始。直列電圧値が3.4 Vを越えていることを確認し、小型LiBを接続した。16時間放置した後、小型LiBから0.01 mA放電時の放電曲線を測定。初期電圧2.259 Vを示したことを確認した。

 

 次回の実証試験では、スイッチをオンオフする自動回路を組み込み、放電能力が回復するSTCの特性を活かすことで、さらに大きい電力の充電を目指す考えだ。

 

 

(IRuniverse K.Kuribara)

 

 

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