インド政府、新しいコンソーシアムで 手頃なグリーンスチールを推進

インド政府、新しいコンソーシアムで
手頃なグリーンスチールを推進
グリーンスチール技術コンソーシアムの形成
鉄鋼部のNagendra Nath Sinha事務次官によると、インドは国内のグリーンスチール技術を開発するためにコンソーシアムの形成を開始した。このイニシアチブには、研究所、IIT(インド工科大学)、製鉄メーカー、および装置メーカーが関与している。
国家グリーン水素ミッション:資金調達と産業参加
今年6月、鉄鋼省は国家グリーン水素ミッションの下で、予算4億5500万ルピーの入札を発表し、業界の参加を呼びかける。この資金はプロジェクトを部分的に支援することを目的とする。
革新的な鉄鋼製造:100%水素ベースの直接還元鉄(DRI)技術
鉱物および管理技術研究所が主導するコンソーシアムは、100%水素ベースのDRI(直接還元鉄)生産方法を使用して、国内初のグリーンスチール製造プロジェクトを試行することに熱心である。
コスト削減:水素ベースの鉄鋼生産の経済性向上
政府はまた、技術提供者であるDanieliに対し、50万トンの水素ベースのDRI工場のコストを80億ルピーから40億ルピーに削減するよう求めている。これにより、製鉄会社がより手頃に利用できるようになる。
鉄鋼業界の脱炭素化ロードマップ
さらに、政府は鉄鋼セクターのカーボンフットプリントを削減するための脱炭素化ロードマップを策定中である。現在、鉄鋼セクターはインドの総排出量の12%を占めている。
炭素強度削減の目標
この計画には、製鉄における水素と炭素回収技術の利用増加が含まれる。インドは、現在の1トンあたりの鉄鋼生産における2.5トンの炭素を約20%削減することを目指している。
持続可能な鉄鋼生産への重要な一歩
このイニシアチブは、インドにおける持続可能で環境に優しい鉄鋼生産に向けた重要な動きである。これは、気候変動と産業の炭素排出削減に対する世界的な取り組みに沿っており、鉄鋼業界の未来に希望に満ちたビジョンを提供する。
(IRuniverse, ZhangKasumi)----Global Reporter/Writer
Based in Beijing
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