解体業界の風雲児(自称)気炎を吐く!GENBA BOXX社長桑原優太氏(前)
働き方改革、いわゆる2024年問題への対応が現実のものとなり、いまさまざまな「現場作業の場」に大きな変革の波が訪れている。解体業界は、その最たるもの。従来からの空き家問題などもあり、解体ニーズは爆発的に増加しているが、まだまだ業界にはさまざまな旧弊がある。そんな構造を「ぶっ壊す!」と気勢を上がる経営者がいる。そんなGENBA BOXX桑原優太社長(写真)のインタビューをお届け!
自分を解体屋だと思ったことはない
解体業に特化した見積もりサービスを提供する「株式会社GENBA BOXX」。同社のツールである「GENBA BOXX」を活用することで、見積り業務を簡略化し、今後増え続けるであろう解体案件において、本来の仕事である顧客対応の時間などをしっかり確保することが可能に。各社に合わせた原価設定テンプレートを作成することができるため、利用開始からすぐに業務時間の短縮を図ることができる。(写真は同社HP)
そんなGENBA BOXXの代表取締役の桑原優太氏は、さいたま市に本社を置く、50数年の歴史を持つ解体・リサイクル企業、株式会社「クワバラ・パンぷキン」の専務を務める。創業者は祖父に当たり、つまり「解体」は同氏の家業であったわけだ。
長く解体の世界に身を置き、解体のA to Zを知り尽くした同氏だが、それだけに業界の旧態然とした体質、硬直した構造などに、日頃苦々しい思いを抱いてきた。また若く柔軟な視点から業界の先行きを見通し、ここに「変革」という旋風を巻き起こすべく、アクションを開始した。。。
「僕は、そもそも自分を解体屋だと思ったことがないです。その理由はとてもシンプルで、これまでの解体企業はそのほとんどが下請けであり、仕事は元請けから受注する考えが根強いため、これに染まってしまうと一生下請け構造から抜け出すことができなくなってしまうからです。しかし、今ようやくその構造が少しずつではありますが、変わる兆しが見えています。これからではありますが、解体元請け化は業界に広がっていくと確信しておりますし、それを自社でも率先していこうと現場の最前線に立っています」(桑原優太氏)
2018年、同氏と長男は父親から事業継承をすることになるが、当時、国内ではいわゆる「スタートアップ」が、雨後の筍のごとく、そこここで起業をしていた。そんな時勢に興味を持った桑原氏は、新進の起業家たちの講演会などに繁く足を運んだという。そういったなかで刺激を受け、同氏もなにか新しい事業を始めたいと思うようになった。それから、ビジネススクールやITを学ぶべく学校などにも通うようになる。
GENBA BOXXを開業する前には、一度ある事業を立ち上げていたが、コロナが災いして廃業の憂き目に。そんな失敗も経験しながら、同氏は現在に至っている。
次回は、同氏が実践しようとしている業界の「構造改革」について解説する。
(IR universe kaneshige)
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