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タングステン市場近況2024#9  勢い鈍い 国際価格と中国価格で違いも

 2024年9月のタングステン市場は勢いが鈍い。国際価格と中国価格は中国景気対策を受けて動きが分かれた。国際価格はじり安の展開。中国価格は国際価格に比べれば底堅さを見せた。ただ、大幅反発には遠く、全体に動意は乏しい。

 

■APTと酸化タングステンは5月以来の安値

 FerroAlloynetは9月14日付の週刊レポートで、「(調達企業による)新規の発注が少なく、市場は硬直して静かだった」と指摘した。最終製品の需要が引き続き弱く、「精錬所や顔料企業なども積極的なタングステン購入には動いていない」(FerroAlloynet)という。中国が9月17日の中秋節と、10月1日の国慶節の2つの連休のはざまの時期で、動きが出にくい面もある。

 

 ベンチマークであるタングステンAPTの国際価格は9月12日に仲値$335/MTUを付けた。7月以降は$330代前半での行ったり来たりの展開が続く。中長期の水準としては5月半ば以来の安値圏にある。

 

過去3か月間のタングステンAPT価格の推移(EU Free market)($/MTU)

 

 同じ流れは酸化タングステンにもみられる。やはり9月12日に$337/MTUと、 5月初旬以来の安値を付けた。

 

過去3か月間の酸化タングステン価格の推移(Wo3 99.99%min FOB China)($/MTU)

 

■中国関連は大幅金融緩和で動き

 中国関連は、中国当局が9月25日までに相次いで打ち出した預金準備率引き下げをはじめとする金融緩和を好感し、9月26日に動きがあった。原材料である中国の鉱石価格は小幅に下落。一方、加工品のタングステンカーバイドとフェロタングステンは小反発した。中国の鉱石価格は8月末に直近高値RMB14万1000/mtに戻しており反動安の面も強い。ただ、反発したタングステンカーバイト背やフェロタングステンも含めて、中国景気の回復を見込んだ楽観ムードは乏しい。

 

過去3か月間の中国タングステン鉱石価格の推移(WO3 65%)(RMB/mt)

 

過去3ヵ月間の炭化タングステン価格の推移(99.7%min 2.5-7.0um Fob China)($/kg)

 

過去3か月間のフェロタングステン価格の推移($/kg)

 

■国際鉱石価格は動きなし

 タングステン鉱石の国際価格とタングステンバーは動きが鈍い。タングステン鉱石価格は8月22日から、タングステンバーは7月10日から横ばいが続く。

 

過去3か月間の国際タングステン鉱石価格の推移(WO3 65%) ($/MTU)

 

過去3か月間のタングステンバー価格の推移(w-4 99.9% China)($/kg)

 

Topics

9月23日

 米国通商代表部(USTR)は、中国のポリシリコン、シリコンウエハー、タングステン製品に対する関税の急激な引き上げ計画について、9月23からパブリックコメントを受け入れた。米国は電気自動車(EV)や車載電池について、中国製品を対象に9月27日から輸入関税を引き上げている。

 

9月10日

 三菱マテリアルはサステナビリティ説明会をウエブにて開催した。

 

関連記事:三菱マテリアル:サステナビリティ説明会を開催(サステナビリティ・ガバナンス) | MIRU (iru-miru.com)

 

8月28日

 カナダの鉱山会社アルモンティ・インダストリーズ(Almonty Industries)は、「米地質調査所(USGS)傘下の国立鉱物情報センターの調査団が、韓国のタングステン鉱山である上東鉱山を訪問した」と明かした。

 

関連記事: 米、韓国のタングステン休眠鉱山を視察 24年中に再開か、中国依存の低減を視野 | MIRU (iru-miru.com)

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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