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コバルト市場近況2024#10 下落続く LGは11ドル割れ、硫酸コバルト過去最安値圏

 2024年10月のコバルト市況は下落基調。ベンチマークとなるLGコバルトは仲値$10/LB台後半と8年10か月ぶりの安値水準にあり、硫酸コバルトも過去最安値圏で推移する。構造的な供給過剰状態に解決のめどが立たず、じりじりと価格が下落する状態が続いている。

 

■供給過剰解消せず、三元系電池は在庫

 

過去3か月間のLGコバルト (Co99.3%)($/LB)価格の推移

 

 LGコバルトの仲値は10月17日に$10.75を付けた。2016年1月以来、およそ8年10カ月ぶりの安値水準となる。10月3日に$10.9を付けて心理的節目の$11を割り込んだ。

 

 上海有色網(SMM)は10月18日のレポートで、「供給は相変わらず高レベルだったが、最終製品の需要が予想に達しなかったため、供給過剰状態が続いた」と指摘した。チャート上で見れば本格反発が期待されるものの、需給バランスの悪さから少なくとも年内は反転の機運が乏しい。

 

関連記事:Cobalt Watch2024秋 山あり谷ありの大底で上げを待つだけ? | MIRU

 

過去3か月間のHGコバルト (Co99.8%)($/LB) 価格の推移

 

 HGコバルトもさえない展開だ。10月17日に$15.05を付けた。9月26日から10月2日までは$15ちょうどまで下げ、さすがにこの水準では下値を拾う動きが出たものの、本格反発とは言い難い。

 

 過去3か月間の硫酸コバルト価格の推移(20.5%min China)(RMB/Mt)

 

  電池向けの硫酸コバルトは過去最安値圏での推移が続く。10月16日に仲値RMB2万7000/mtと一段安になった。9月26日に節目のRMB2万8000を割り込み、市場関係者の心理は悪化している。コバルトを使用する三元系電池の需要が縮小に歯止めがかからず、中国の硫酸コバルトメーカーは「在庫を抱えている」(SMMの10月14日レポート)という。

 

■LMEコバルトは持ち直すも勢いなく

 

過去3か月間のLMEコバルト価格の推移($/ton)

 

 国際価格であるLMEコバルトは10月22日に$24.245/tonを付けた。8月下旬に一時$23台に落ち込んだがその水準からはじりじりと上昇している。ただ勢いはなく、下値を支えるのがやっとの値動きだ。水準としては統計が取れる20年間での過去最安値圏にある。

 

■Topics

10月21日

  米ブルームバーグ通信は「コンゴ国営鉱山会社のジェカミンが、同国資源大手のチェマフ・リソーシズ(Chemaf Resources)を直接買収するために競売に応札した」と伝えた。チェマフは所有する鉱山を中国企業に売却しようとしていたが、ジェカミンがそれに待ったをかけていたと8月に伝わっていた。

 

関連記事:コンゴ舞台にまた米中戦 中国勢の鉱山買収に政府が「待った」 背後に米国の影 | MIRU (iru-miru.com)

 

10月7日

 10月7日の日本経済新聞は、「火力発電最大手のJERAが、電気自動車(EV)の使用済み電池からコバルトなどのレアメタルを回収する事業に参入する」と伝えた。

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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