リチウムイオン電池の高容量化・長寿命化へ、3DCと岐阜大准教授が共同研究契約
2024/10/22 20:59 FREE

革新的カーボン新素材「Graphene MesoSponge®(GMS)」の開発・製造販売を行う3DC(宮城県仙台市、黒田 拓馬CEO)は22日、「シリコン系負極材料」の開発に向けて、岐阜大学の工学部機械工学科の西田哲准教授と共同研究契約を4月に締結したと発表した。リチウムイオン電池の高容量化・長寿命化の実現を目指す。
3DCが開発する次世代炭素材料「GMS」は、他の炭素材料と比較して、重量当たりに多くの細孔を有しており、その細孔にシリコンを気相蒸着させることで、Si/C負極材料に使用されている他の炭素材料よりもシリコンを高充填化できると期待されている。また、GMSはSi/C負極材料の劣化抑制にも寄与するため、リチウムイオン電池の「高容量化」と「長寿命化」を同時に実現する可能性が高いという。
(IRuniverse K.Kuribara)
関連記事
- 2025/06/16 動き出す「金属盗対策法」――指定金属切断工具の隠匿携帯には罰則
- 2025/06/16 政府系科学機関CSIRO 黒鉛研究開発助成金プログラムへの応募開始 豪州の黒鉛を世界へ
- 2025/06/16 産業用電子機器輸出入レポート#71パソコン輸入 台数17か月連続増加するも平均単価急落
- 2025/06/15 週刊バッテリートピックス「アイシンがファスナー式太陽電池」「FDKが高出力電池量産」など
- 2025/06/13 よう素輸出Report#6 2025年ノルウェー向け輸出伸び悩み 中国とインド向け輸出増加
- 2025/06/13 アンチモン輸入Report#15塊粉 輸入平均単価急騰続く ただ中国からの単価上昇一服
- 2025/06/13 アンチモン輸入Report#14酸化物 中国代替えタイとベルギーからの輸入増加続く
- 2025/06/13 ゲルマニウム輸入Report#85塊粉くず製品 2025年中国からの製品 規制前の輸入量に戻る
- 2025/06/12 第12回バッテリーサミット講演者紹介:EV Volumes 韓国・日本担当 キム・ビージェイ氏
- 2025/06/12 ゲルマニウム輸入Report#86二酸化ゲルマニウム 中国 ロシア カナダとも輸入減少続く