レゾナック 表面保護用フィルム事業をサンエー化研へ譲渡
株式会社レゾナック(社長:髙橋 秀仁)は、2024 年 8 月 7 日付で、表面保護用フィルム事業を株式会社サンエー化研(社長:櫻田武志)に譲渡する契約を締結し、 11 月 15 日にクロージングを実行したと発表した。今後、同事業に係る各契約を順次サンエー化研に承継する。
1.検討の背景と目的
表面保護用フィルム事業は、旧日立化成株式会社時代の 1967 年に操業を開始し、半導体リードフレームめっき保護用途をはじめ、顧客ニーズに応じた様々な用途の保護フィルムを開発・選定・提案してきた。一方で、保護フィルム業界は市場の成熟期にあり、近年のマクロ環境や原材料価格、エネルギー価格の高騰などから、同社グループにおいては、同事業の今後の大きな成長や他事業とのシナジーが見込みにくい状況となっていた。
同社グループは、「統合新会社の長期ビジョン(2021~2030)」で示した通り、世界トップクラスの機能性化学メーカーとして、持続可能な社会への貢献を目指し、その実現に向けて、継続的にポートフォリオの見直しをはかることで、持続的な成長を追求している。
このビジョンに基づき、最適な経営資源の配分および事業ポートフォリオマネジメントを検討する中で、同事業の在り方について、あらゆる選択肢を検討。その結果、国内屈指のプラスチックフィルム加工メーカーであるサンエー化研のもとで事業拡大を図ることが、同社の取引先及び関連製品を利用する最終消費者、また各ステークホルダーにとって最適であると判断し、同譲渡を推進することを決定した。表面保護用フィルムの製造販売に実績のあるサンエー化研と一体となって、積極的かつ戦略的に事業を推進する。
なお、同譲渡による同社業績への影響は軽微と見込んでいると発表。
2.事業譲渡の概要
(1)対象事業
表面保護用フィルム
(2)譲渡対象
契約、特許権、技術ノウハウ、一部設備(従業員は含まない)
(3)譲渡契約締結日
2024 年 8 月 7 日
(4)クロージング日
2024 年 11 月 15 日
(IR universe rr)
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