24年銅スクラップ市況⑩ 11月上旬でピークアウト 下げ局面に―中国の政策変更リスクで先行き警戒感も
2024/11/21 21:18
9月中旬から高値を追ってきた銅スクラップ市況が、11月上旬でピークアウト、下げ局面を迎えている。発生薄ながらも実需低迷で国内需給が微妙な均衡を保つ中、指標となるLME相場がもっぱら材料視されており、高値圏ながら1トン9,000ドル前後まで下げてきた同相場見合いの展開を見せているためだ。21日現在、1号ピカ線で、11月上旬に付けた直近の高値に比べて80円安の1キロ1,340円での推移となっている。ただ、スクラップの輸入規制緩和と非鉄も含めた輸出優遇税制の見直しを同時進行で進める中国の政策変更リスクへの警戒感も浮上しており、一気に相場の足元が崩れる気配はない。
関連記事
- 2025/05/01 米中貿易摩擦緩和期待でLME鉛相場堅調、スタート鉛建値は9円引き上げ342円に
- 2025/04/30 第5回CEシンポジウム in NAGOYA講演詳報1 ――中部経産局、栗田、ケミカルリサイクル
- 2025/04/30 ICSGが最新予測を発表 2025~2026年、銅市場は引き続き供給過剰の見通し
- 2025/04/28 【貿易統計/日本】 2025年3月の電気銅輸出入推移一覧表
- 2025/04/28 【貿易統計/日本】 2025年3月の銅スクラップ輸出入推移一覧表
- 2025/04/28 環境省の廃棄物処理制度小委で不適正ヤード対策議論始まる――制度的措置へ作業本格化
- 2025/04/28 電子部品国内生産#2配線板 フレキ配線板需要 緩やかな増加続く
- 2025/04/28 LME Weekly 2025年4月21日-4月25日 米中貿易摩擦緩和期待でCu Al上昇、Ni反落
- 2025/04/27 非鉄:LMEのキャンセルワラント(4/25)
- 2025/04/27 上海プレミアム価格動向(4/25)