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世界のコバルト生産量、24年は25万6000トン Cobalt Instituteレポート、価格一段安

 国際業界団体のコバルト協会(Cobalt Institute)が1月27日に発表した2024年10-12月期のレポートによると、2024年のコバルト供給量は25万6000トンと前年比22.5%増えた。全体をけん引した中国レアメタル大手の洛陽モリブデン業(チャイナ・モリブデン、CMOC)は2025年も増産の方向で、供給超懸念からコバルト価格は一段安となっている。

 

■供給増の一方で需要伸びず

 

プレスリリース:Quarterly Market Report - Q4 2024 - Cobalt Institute

 

 レポートによると、2024年のコバルト需要はバッテリー向けが13万9000トン。スーパーアロイ向けは1万8500トン程度だったとみられる。cobalt institute が2024年5月に発表したレポートによれば、2023年は1万4200トンと、2015年以来で最大規模の供給超だった。

 

2024年のコバルトの需要と供給

(出所:両図ともCobalt Instituteレポート)

 

■LMEコバルト急落、LGコバルトは10ドル台半ばに

 供給の7割超はCMOCによるコンゴ民主主義共和国(DRコンゴ)での生産が占める。CMOCは2024年に11万4165トンの生産を達成したが、25年はさらに5%程度増産して最大12万トンを生産する計画だ。

 

関連記事: 中国CMOC、25年コバルト生産目標は最大12万トン 前年比5%増、価格低迷下で増産 | MIRU

 

 構造的な供給超が続くとの悲観ムードが強まり、コバルト価格は一段安となっている。ロンドン金属取引所(LME)での取引価格は1月27日に高値$2万4250/tonと、10月下旬以来の安値を付けた。

 

過去3か月間のLMEコバルト価格の推移($/ton)

 

 ベンチマークであるLGコバルトも、1月23日に仲値$10.5/LBと2016年1月以来8年ぶりの安値に下落した。ハイグレードのHGコバルトは比較的底堅いとされていたが、それでも2019年夏以来の安値圏にある。電気自動車(EV)バッテリーの材料に用いる硫酸コバルトは20年来の安値圏だ。

 

過去10年間のLGコバルト (Co99.3%)($/LB)価格の推移

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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