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錫価格が急落 LMEは5日で6%下落 ミャンマーでの生産増加懸念で

 錫の国際価格が急落している。ロンドン金属取引所(LME)での錫の3か月先物は3月3日に$3万1525/tonを付けた。5営業日前の2月24日に付けた直近高値($3万3685)に比べ6.4%安い水準となる。ミャンマーで錫鉱石の生産が再開するとの観測が浮上し、供給拡大懸念が価格を押し下げている。

 

過去3か月間のLME錫価格の推移

 

 LME錫の3か月先物は、2月26日に$3万3000の、翌2月27日に$3万2000の心理的節目をそれぞれ割り込み、2月28日に$3万1405と直近安値を付けた。3月に入りやや持ち直したがほぼ横ばい圏で推移している。

 

■ミャンマー再開、実現には3か月程度の準備必要か

 ミャンマー東部のワ州の産業鉱物管理局が2月26日までに、「鉱業、選鉱プラント、および探査ライセンスの申請手続き」と題する通知を発行したと伝わった。同州スポークスパーソンであるニーラン氏が2月28日に、「スズが豊富な地域での採掘活動の再開を許可することを検討している」と述べたとの報道もあった。このため、2023年から生産が停止されている同州マンサン鉱山地域での錫の生産再開の前兆との受け止めが広がった。

 

 ただ、上海有色網(SMM)は3月4日付のレポートで、「ミャンマーが実際に操業を再開するには、3か月程度の準備期間が必要だ」と指摘した。3月に入ってからは「2月末に売り急いだ生産者が多い上、購入者側も一段の価格下落を期待して様子見姿勢を取っている」と述べた。今後はむしろ、米中が関税の応酬を繰り広げていることが世界的に原材料の調達意欲を冷やし、錫価格にも重荷になってくる可能性が指摘されている。

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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