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海外企業の24年通期決算③新興国勢、軒並み減収 コデルコとルサールは増益確保

 海外企業の2024年決算発表が続いている。新興国勢は原油のサウジアラムコを含め、主要大手がすべて減収となった。金属価格の下落が響き、特に鉄鋼の韓国ポスコホールディングスは大幅減益だった。一方、銅やアルミの価格上昇は企業業績を支え、チリのコデルコやロシアアルミのルサールは増益を確保した。

 

世界の資源大手の2024年12月期決算概要

(社名は通称。売上高と純利益の単位はポスコのみ韓国ウォン。増減率は%で前年比増減。▲は赤字)

 

 コデルコは3月28日、自社ホームページ上で、2025年の銅の生産目標を137万-140万トンと発表した。2024年実績(132万トン)に比べ6%多い水準だ。同社の2024年12月期は減収増益。銅価格の上昇に加え、古い事業体質の改善で増益を確保した。2025年は英アングロアメリカンなどとの協業を控える。

 しかし、好調だったのはコデルコとルサールのみで、ほかは欧米資源メジャーと同じく苦しい1年だった。ポスコは鉄鋼価格の下落が響いた上、低収益資産の売却での減損計上で大幅減益となった。3月には約25年に渡り保有していた日本製鉄株を売却した。売却計画自体は2024年秋に発表していた。

 

関連記事:日本製鉄:ポスコホールディングス株の売却について | MIRU

 

 時価総額で世界6位に付ける巨大企業のサウジアラムコも、中国需要の縮小などを受けて原油先物相場が盛り上がらず、減収減益だった。ノリリスク・ニッケルはニッケル価格の下落が響き、出資を受けるルサールと明暗を分けた。

 

過去3年間のNY原油価格の推移(WTI)($/Barrel)

 

関連記事:ロシアのルサール、24年は2.8倍の増益 アルミ価格の上昇で、粗利が大幅改善 | MIRU

 

 特に新興国は資源に国の経済自体を依存するケースも多い。このため、個々の企業は中国景気の回復遅れが長引く中、再編や財務体質の改善などを急ぐ傾向が目立つ。2025年は欧米メジャーとの連携も含めて動きが激しくなる可能性がある。

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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