サンディエゴからの風12 米国でのプラスチックリサイクル状況とその取り組み
先週、5/12~5/16まで米サンディエゴで開催されていたReMA2025、のフォーラムのなかで今回は米国のプラスチックリサイクルについて紹介する。
Spotlight On Plastic
SpeakerはICISのAndrea氏、BehrPaintCompanyのSarah氏、Paktech社のJonathanLevy氏、KWPlastics Recycle DivisionのScottSaunders氏の4名。
アメリカのプラスチックリサイクル業界の現状と課題
•アメリカでは約760万トンのポリマー処理能力があり、主にPET、HDPE、PP、LDPが中心。
•リサイクル推進の主因は法規制よりも企業のサステナビリティ・コミットメント。
•ヨーロッパでは法規制による推進が主
•PETとHDPE:飲料容器などで使用され、ポストコンシューマー由来が中心。
•PP、LDP:工業用に多く、ポストインダストリアル由来が多い。
•HDPEは、ナチュラルカラーの再生品が高値で取引されるが、供給不足により価格変動が激しい。
•アメリカでは現在約10万トンのケミカルリサイクル能力がある。今後4〜5年で8倍増の見込み。
•ソフトプラスチック(ラップ、冷凍食品包装など)は特にリサイクル困難。量は少ないが容積は大きく、回収コストが高い。
PAkTEC社の取り組み(オレゴン州)
•100%再生HDPE製の取っ手を製造。主要な食品・飲料メーカー(P&G、Kraft Heinzなど)が採用。
•再利用可能(6〜8回)で、軽量で衛生的。APRのDesign for Recycling認証も取得。
•黒色プラスチックの課題に対応している。赤外線で認識できる着色剤を開発し、リサイクル可能な黒色プラスチックを実現。
•年間約1,600万ポンドの再生HDPEを使用
•ブランドが求める「完璧な色合い」の実現は困難だが、消費者の購入行動に大きな影響はないことが多い。
•Coca-ColaやNestlé Purinaなど、色の変化を受け入れた成功事例も存在。
•EPRの導入が進行中。PACTECも全米でカーブサイド回収対象に登録済み(ただしオレゴン州は調整中)。
•現行制度は「ボトル・コンテナ」中心だが、業界はその他の成形品(取っ手など)への認識拡大を求めている。
(IRUNIVERSE SandiegoTeam)
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