古河電工、保有の古河電池株式をAP78に対し全譲渡すると発表
6月20日に古河電気工業株式会社は、2024 年 7 月 23 日付「子会社株式に対する公開買付けに係る契約の締結および連結子会社の異動(予定)に関するお知らせ」で開示したとおり、株式会社アドバンテッジパートナーズが投資関連サービスを提供するファンドと東京センチュリー株式会社の完全子会社である TC インベストメント・パートナーズ株式会社とが議決権株式の全てを保有するサステナブル・バッテリー・ホールディングス株式会社の完全子会社である株式会社 AP78(以下、「公開買付者」)との間で、①公開買付者による同社の連結子会社である古河電池株式会社(以下、「古河電池」)の普通株式に対する公開買付け(以下、「本公開買付け」)に同社が応募しないこと、②本公開買付けの成立後に古河電池の株主を同社及び公開買付者のみとするための株式併合(以下、「本株式併合」)を実施すること、③本株式併合の効力発生を条件として、古河電池が実施する自己株式取得によって同社が所有する古河電池株式の全て(18,781,200株)を譲渡すること等に関する契約を締結したと発表した。
また、2025 年 3 月 27 日付「(開示事項の経過)株式会社 AP78 による子会社株式(古河電池株式会社)に対する公開買付けの開始予定の変更に関するお知らせ」でお知らせしたとおり、公開買付者は、本公開買付けが開始される時期は 2025 年 6 月下旬頃になると見込まれていた。本日、公開買付者は「古河電池株式会社(証券コード:6937)に対する公開買付け実施に向けた進捗状況のお知らせ」(以下、「公開買付者プレスリリース」)を公表している。
公開買付者プレスリリースによれば、公開買付者は、本公開買付けの実施に向けて、公正取引委員会との間で届出前相談を継続しており、日本における競争法に基づき必要な手続及び対応を進めているが、本日現在、当該手続及び対応は完了していないという。公開買付者は、2025 年6月下旬から同年7月上旬に事前届出を行うことを目指して対応を進めており、日本における競争法に基づき必要な手続及び対応が完了後、本公開買付けを開始する予定であり、2025 年8月中旬までには本公開買付けを開始することを見込んでいるとの事だ。
なお、本公開買付けの開始予定変更に伴う今後の業績に与える影響については精査中であり、 今後開示すべき事項が発生した場合には速やかに知らせると同社は述べている。
(IRuniverse Ryuji Ichimura)
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