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電極覆面座談会#2018夏の陣 電極価格の高騰いつまで?

2018/08/03 16:10
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電極覆面座談会#2018夏の陣 電極価格の高騰いつまで?

 商品価格はトランプ米大統領の言動に一喜一憂する展開でアップダウンを繰り返しているが、鉄鋼副資材の電極、レンガについてはいまだに棒上げ状態が続いている。1年前から急上昇した電極価格の上げは2ndシーズンに入ったようで、さらなる値上がりが予想されている。うだるような暑さが続く7月某日、都内某所にて電極関係者筋による覆面座談会が行われた。

 


写真D:前回(→ 電極覆面座談会① 電極バブルを読む)でも、まだ電極相場は上げの途中、という予想が出ましたが、やはりその通りに上がり続けていますね。

 

A:ユーザーさんも電極価格上がっていることにあきあきしているところだけど、まだ上がる雰囲気。来年の契約はさらに上がる。10月以降はトン150万円以上でしょうか?結論的になりますが、2019年契約はかなり上がることが予想されている。

 

B:今は中国の電極価格は下がっておりますが、他の米、インド品が高止まりしております。

写真インド品は220万円、米のは240万円。サンプルなのかどうか。。日本のメーカーが入れているが、どこなのかな。米国のは細物じゃないかと思う。そういえばCさんのところは中国製の細物を扱ってるよね?

 

C:電極多少輸入しております。溶接棒向けの細物の電極を輸入しております。中国製がメイン。石油コークスの電極棒。こちらも値段はどんどん上がっております。

A 12インチの細物電極は今、中国しか作れないからね。それで、さっきの話の続きだけど、米から日本に出せる電極はGTIか昭和電工、東海しかない。240万はサンプル購入では。米にはあと1社、細物の電極をやっているメーカーもありましたけど、廃業したので。GTIのはフランス、スペイン、メキシコからのが入ってきている。

 

B:インド品のはどこが買っているんだろう。大手電炉は中国品のも結構使っていると聞く

東鉄はみんな太物に変わっている。岡山は東海メイン、宇都宮は昭和電工がメイン。

 

D:国内も電極手当てに四苦八苦しておりますが、韓国ポスコも引き続き電極はひっ迫していると聞きますが。

A:日本から出しているが、足りないぶんは主に中国から手当しているのでは?

 

 

電極市場の行方

B:今が100万円だから(7月)。10月には150万円は踏むことになるだろう。

A:日本メーカーの韓国向け現状価格はトン11,000~13,000ドル。これまではまだ16年に結んだ契約分がも入ってきているので安いものもあるが、今後の貿易統計に反映されていく。

D:前に聞いた話で、鉄鋼、ステンレス鋼製品価格が上がらずに、一方的に電極だけが上がるという構図はありえない。ゆえに電極の高騰は止まるのではないか?という見方もありますが?

A:それは都市伝説といっても良いのではないでしょうか(笑)。時代は変わって、市場環境も変わってこれまでのマーケット感は通じない。。

D:電極価格高騰で電炉メーカーの淘汰再編は進むのでは?

A:電炉メーカーはこれ以上、副資材の電極とレンガが上がれば相当に厳しいことになるでしょう。これまでは電気代とスクラップ代が2大コストだったが、副資材がここまで本気で上

がってくるときついです。

B:東鉄は設備を更新しすべて直流アーク炉に切り替えたことで3割ほどコストダウンが実現できている。

D:その東鉄さんは、電極150万円を予想しております。株主総会で明言したようですね。

A:それは逆にいうと、あれは他のメーカーはついてこれないのではないか?とにらんだうえでのリークではないのかとも思うね。

B:東鉄は電極の使用原単位が大幅に減少してますから、ある意味では余裕の発言かも。

A:電極使用量の多い特殊鋼メーカーさんなんかは電極の上りはかなりなコスト負担になってますよね。

B:電極は年度末には150万円までいく、それとも現状価格を引っ張っていく?

A:国内電極メーカーがいくらで出すかによりますが、プライスリーダーは昭和電工なので彼らにかかっている。

B:昭和電工は今、いくらで出しているんでしょうか?

A:大手電炉と交渉が始まるのは下期10月以降の価格ですが、すでに上期セカンドクォーターは110万~120万円がベンチマークになってますね。

B:東海も安くは出さないでしょうから

 

 

中国の電極について

C:あるステンレスメーカーに電極を売り込んでるんですけど、一般的には中国にはニードルコークスがないと言われておりますけど、実際中国にはニードルコークスはないんでしょうかね?

B:中国はニードルコークスの質が悪いよね

A:中国にもニードルコークスは勿論あります。今後は世界最大のNC生産国になる計画だが、品質は日本や欧米の物とは似て非なるもの。これはニードルコークスの原料の問題が大きい。

D:中国では電極メーカーが増えると言われておりますが

A:中国はすでに電極の生産キャパは何年も前から100万トンある。すでに需要量よりも大分多い供給能力です。だから本当は新規メーカーは必要ない。これに新規参入を足すと生産キャパが150万トン以上に増える計画だが、実際の供給がどこまで増えるかはわからない。

B:それで、どこぞの証券会社がK点超えのフライング記事出して大騒ぎになったことがありました(笑)。

 

D:昨年来、黒鉛が高騰したのはLIB(リチウムイオンバッテリー)の負極向けに引っ張られたことがありますが。これは今後も続く?

A:LIBメーカーでニードルコークスを負極材に使っているのは中国だけですね。日本はNC使ってない。電池の負極用ではさほど良いニードルコークスでなくとも良いので、中国はLIB向けにニードルコークスを使いたがる。

B:東海カーボンはNC使って電極作って中国に輸出しようとしている。天然黒鉛が高くて使えないのでニードル黒鉛を使っている。

 

C:我々が扱っている中国製の12インチの細物で130万円で売れました(1月ころ)。石油コークスで作っている電極ですね。

A;それは相当安かったかもしれませんよ(笑)12インチ以下の超細物電極は業界内では電極というより特殊炭素製品といわれてます。どこも超細物は作らないから希少価値です。

C;そうなんですね~。確かにもっと高く売れるはずだったんですが、インド品と競わされて。。

A;インド品は輸入統計では220万だが(笑)

 

D:これも最近聞いた話ですが、築炉屋さんが電極のくずがほしいといわれているそうです。

B;あ、そうそう。レンガのなかにカーボンを混ぜるので。高炉用のレンガ。最近はまったくカーボンが入ってこないからね。

 

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ということで、どうやら電極市場の次のポイントは10月~11月の新規契約価格がどこまで上がるかとなっている。150万円に上がるのか、あるいは一気に200万円台まで上がるのか?また電極覆面座談会で語り明かしたいと思う。

 

 

(IRUNIVERSE YT)

 

 

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