カナダのリチウムイオン電池リサイクル会社であるリサイクリコは8月2日に自社ホームページ上で、米電極技術企業のナノラミックラボラトリーズ(ナノラミック)との間で、リチウムイオン電池のリサイクルテストの材料提供で提携すると発表した。
発表によると、リサイクリコが廃カソード材料からリチウム、ニッケル、マンガン、コバルトを抽出するプロセスでのテストを行う際に、ナノラミックがリチウムイオン電池カソード電極を提供する。ナノラミックの持つNMPフリーおよびPVDFフリー電極は、リチウムイオン電池におけるパーフルオロアルキル物質およびポリフルオロアルキル物質(PFAS)の潜在的な禁止に対するソリューションを提供できる。これに廃カソードをバッテリーグレードの材料に変換するリサイクリコの技術を併せ、互いに効率と技術の向上が見込めるという。
リサイクリコは廃電池からリチウムやニッケルなどを99%抽出できるクローズドループ湿式製錬プロセスで特許を持つ。一方のナノラミックは革新的な電極技術であるネオ・カーボニクス・アット・ザ・コアを開発した実績がある。
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(IR Universe Kure)