イギリスのバーミンガム大学は9月3日~7日、恒例のレアアースと永久磁石に関する国際ワークショップである「第27回REPM」を開催している。1976年に第1回が始まった歴史ある会議で、今回も活発な議論が展開されている。
同大のホームページによると、このワークショップは長年、希土類永久磁石とその応用に取り組む科学者とエンジニアを集め、希土類および将来の永久磁石の原材料、資源、加工、特性などに関する最新の結果や考察を交換してきた。今回のテーマは以下の通り。
1)原材料、資源、鉱業
2)サプライチェーン開発、環境負荷&磁石加工
3)機械学習とハイスループット合成
4)希土類磁石のリサイクル
5)型破りな加工(積層造形を含む)
6)ナノコンポジット&薄膜磁石
7)RE-Fe-Bマグネットプロセッシング&プロパティ
8)希土類を含まない磁石
9)RE-Co Magnets & Processing
10)密度汎関数理論(DFT)とマイクロ磁気モデリング
11)永久磁石の用途
12)永久磁石の用途(磁気熱量を含む)
13)高度な特性評価
14)希土類窒化物磁石
バーミンガム大は長年、レアアース研究に取り組んでおり、miruがメダ丁パートナーを務めるベルギー拠点のレアアース業界団グローバルレアアース産業協会(REIA)のパートナー機関でもある。
同大が5月にホームページ上で発表したところでは、同大冶金金属部が立ち上げたレアアースリサイクル企業は、2023年内の開業を目指し、英国初のレアアース磁石リサイクルセンターをバーミンガムに建設中だ。
(IR Universe Kure)