現地13日月曜のLMEカッパー3カ月物相場は、弱気トレーダーがショート・ポジションを解消したため反発、高値8,187ドルまで浮上。高値を離れると経済成長と高金利に対する不透明感から上げ幅は縮小した。最終的には1.4%上昇し、前週末比131.5ドル高の、8,167.0ドルで引けた。LMEのカッパー3ヵ月物相場は、金曜日に1.4%下落し、2週間ぶりの安値前日比111.5ドル安の、8,035.5ドをつけていた。
また13日の米COMEXカッパー先物は2.1%高の1ポンド366.60セント。
某商品投資戦略担当者によると、LMEカッパー価格は先週1トン8260ドルと1カ月ぶりのピークをつけた後、勢いを失った。8,000ドル近辺での買い手も現れてショートポジションのうまみが消えてしまった。そのためポジション解消の動きが顕著となったという。また、ドル売りの動きも金属市場を下支えした。
しかし、先週の中国の弱い経済データが需要見通しに対する懸念を高めたことから、金属市場の慎重な姿勢は根強い。今週発表される予定の10月の鉱工業生産、都市投資、小売売上高を含む一連の中国経済データの内容が気になるところだ。
LME カッパー現物/3M相場推移(オフィシャル)USD/トン 3カ月
COMEXカッパー現物相場推移(USD/lb)3カ月
(IRuniverse/MIRU S. Aoyama)