川崎重工業は26日、大気中から二酸化炭素(CO2)を直接回収する川崎重工のDAC技術を、鹿島らが開発したカーボンネガティブコンクリート「CO2―SUICOM」(シーオーツースイコム)の製造に活用するため共同研究を始めた、と発表した。
鹿島などの「CO2―SUICOM」は、コンクリート製造時にCO2を吸収、固定することで、CO2排出量を実質ゼロ以下にできる技術だ。炭酸化養生と呼ばれる、CO2を封入した槽内でコンクリートを養生し、安定した環境でCO2を吸収、固定させる方法を行う。
現在、CO2を外部から購入しているため、CO2の調達手段が大きな課題になっているという。そのため、CO2をタイムリーに調達できる川崎重工のDAC技術に着目。共同で研究することになったという。
(IRuniverse Kogure)