ENEOSホールディングスと子会社のJX金属は20日、JX金属によるタツタ電線へのTOB(株式公開買い付け)が19日に成立したと発表した。応募数が買い付け予定数の下限を上回った。26日に買い付けを始める。買い付け後の株式所有割合は36.81%から87.64%となる。
ENEOSホールディングスでは2022年12月に、JX金属がタツタ電線にTOBを実施し、完全子会社化する計画を発表したが、中国当局の審査が長引き、23年6月から実施するとしていた当初予定がずれ込んでいた。
6月にその承認が得られたため、6月21日からTOBを開始したが、開始後も買い付け期間を2度延長、7月26日にはTOBの成立を確実にするためとして、買い付け価格も720円から780円に引き上げると発表するなどの対応をとってきていた。
(IRuniverse G・Mochizuki)