丸紅は2日、連結子会社の丸紅新電力と丸紅本社の関連会社であるリクシア(本社:東京都千代田区)、丸紅新電力の資本提携先であるサンヴィレッジ(本社:栃木県足利市)の3社が使用済み太陽光パネル(リユースパネル)を活用した非FIT太陽光発電所のオフサイトPPA事業(*1)の展開に向け、共同で検討を始めたと発表した。
使用寿命を迎える前に自然災害やリパワリングなどで排出された使用可能なリユースパネルをリクシアにて回収・検査を実施し、サンヴィレッジがリユース発電所の開発・建設を行う。発電された電気は全量丸紅新電力に電力供給される。この取り組みにより、新たな太陽光パネルの製造時に発生するCO2️の削減、産業廃棄物処分量の削減が可能になるという。
3社は過去に1件リユースパネルを使った非FIT太陽光発電所のオフサイトPPA案件に取り組んでいた。
日本国内ではFIT制度導入以降、急速に太陽光発電の導入が進む一方、太陽光パネルの使用寿命などを考慮すると2030年代半ばには年間50万から80万トンの使用済み太陽光パネルが排出されると予想される。政府ではリサイクルの法制度化に向けた動きを開始するなど、将来の大量廃棄問題が懸念されている。
(※1)太陽光発電事業者が設置した遠隔地の太陽光発電設備から送配電網を通して需要家へ再エネ電力を供給し、またはこれらの発電設備により発電した電気にかかる環境価値を需要家に供給するモデルのこと。
(IRuniverse G・Mochizuki)