
納入したレドックスフロー電池
住友電気工業(大阪市中央区、井上治社長)は11日、柏崎あい・あーるエナジー(新潟県柏崎市、櫻井雅浩社長)にレドックスフロー電池 (RF電池)を納入したと発表した。柏崎市が進める再生可能エネルギーの有効活用と普及に向けた事業の一環で、地域電力会社向けの納入は初めて。同設備は9月30日に竣工した。
今回設置されたRF電池設備は、柏崎市自然環境浄化センターの敷地内に設置され、地域の再生可能エネルギー電源の効率的な活用や電力の安定供給を通じて、エネルギーの地産地消に貢献する。日中など太陽光発電による電力供給が過多となる時間帯にはRF電池に充電し、電力需要が高まる時間帯に放電することで、柏崎市内の再生可能エネルギー利用の最大化を目指す。また、1,000kW×8時間の大容量バッテリーを活用し、卸電力市場での電力売買と組み合わせることで、コスト削減も図る。
なお、同規模のRF電池設備の設置をこのほど新たに受注した。これにより、合計2000kW×8時間の長期エネルギー貯蔵(LDES)ソリューションが実現することになる。
(IRuniverse K.Kuribara)