
2025年8月29日、一般社団法人日本鉄鋼連盟が、2025年7月の鉄鋼輸出入実績概況を発表した。2025暦年上半期のステンレス鋼鋼材輸出量は、35万3,609トンと2024暦年上半期(35万722トン)比0.8 %増。
2024暦年のステンレス鋼鋼材輸出量は、71万6,353トンと、2023暦年(68万7,942トン)比では4.1 %増だった。3年ぶりに増加した。 2025暦年換算値は、70万7,217トンとなり、2024暦年の輸出量を下回る。

図1 工具鋼、構造用鋼、ステンレス鋼、特殊鋼合計及びその他特殊鋼輸出量(暦年推移)
<特殊鋼鋼材合計>
2023暦年の特殊鋼鋼材合計輸出量は、616万8,319トンとなり2022暦年(694万1,245トン)比11.1 %減となった。
2024暦年の特殊鋼鋼材合計輸出量は、602万9,437トンとなり、2023暦年比2.3 %減となり、。 3年連続で減少した。
2025暦年上半期の特殊鋼鋼材合計輸出量は、284万9,445トンとなり、2024暦年上半期(307万2,400トン)比、7.3 減。
2025暦年換算では570万トンとなり、 2025暦年の特殊鋼鋼材合計の輸出量は2024暦年を下回る見通しとなった。
<工具鋼及び構造用鋼>
2024暦年の工具鋼鋼材輸出量は、2万7,706トンとなり、2023暦年(2万7,430トン)比1.0 %増となった。3年ぶりに増加した。
2024暦年の構造用鋼鋼材輸出量は73万7,938トンとなり、2023暦年(76万72,585トン)比3.2 %減となった。3年連続で減少した。
工具鋼及び構造用鋼の2025暦年上半期の輸出量は、それぞれ1万5,340トン(2024暦年上半期:1万3,120トン)、37万3,638トン(2024暦年上半期:26万1,309トン)と2024暦年上半期を上回った。
<ステンレス鋼鋼材>
2023暦年のステンレス鋼鋼材輸出量は、68万7,942トンとなり2022暦年(78万6,001トン)比12.5 %減となった。2020暦年(77万7,331トン)の輸出量をも下回った。
2024暦年のステンレス鋼鋼材輸出量は、71万6,353トンと、2023暦年比4.1 %増となり、3年ぶりに増加した。 2025暦年換算値は、70万7,217トンとなり、2024暦年を下回る。
<その他の特殊鋼>
2024暦年のその他の特殊鋼鋼材輸出量は、531万3,465トンとなり、2023暦年(548万378トン)比3.0 %減となった(その他特殊鋼には、合わせ鋼材及び鋳鉄管を含む)。
3年連続で減少した。 2025暦年上半期のその他鋼材輸出量は、210万6,859トンと、2024同期(237万7,249トン)比10.2 % 減となり、2025暦年のその他鋼材輸出量は4年連続で減少する見通しとなった。
図2には、特殊鋼品種別輸入量の四半期推移を示す。特殊鋼合計(右軸)及びその他の特殊鋼(右軸)の四半期別輸出量は減少傾向を示している。
ステンレス鋼鋼材輸出量の四半期推移は、2023年度は17万トンを下回って推移した。
2024年度第1四半期(4月~6月累計)以降、17万トンを上回って推移し、2024年第2四半期には18万7,060トンとなった。
2025年度第1四半期では、再び17万トンを下回った。

図2 特殊鋼の品種別輸出量 四半期推移(2019年4〜6月か25年4〜6月)
2025暦年上半期の全鉄鋼ベースの輸出量については、下記記事をご参照ください。
鉄鋼輸出入実績 ①輸出 2025暦年上半期 鉄鋼輸出実績概況(全鉄鋼ベース) | MIRU
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