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「見える化」による家庭ごみ減少の試み 慶應義塾大学中澤仁氏講演

2025/10/27 21:17
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「見える化」による家庭ごみ減少の試み 慶應義塾大学中澤仁氏講演

21日、機械振興会館で行われた、3R先進事例発表会で、第30回リサイクル技術開発本多賞に輝いた、慶應義塾大学、環境情報学部教授、中澤仁(共同受賞、麗澤大学、工学部、陳寅氏)が、受賞した研究論文、「細粒度ごみ排出量データを活用した地域ごみ管理・収集・減量のデジタル推進基盤、ごみゼロ湘南」を講演した。

 

中澤氏は
「このシステムは、例えば、あの人はダイエットに成功したらしいから、自分もやろう、といった人間の心理を利用したもの。家庭ごみを減らすには、各家庭の意識が必要。」と今回の研究論文の経緯を話した。

 

情報学とAIの活用

 

中澤氏は、消費から排出に至るプロセスについて、ここでのごみとして排出される量は、個人にゆだねられる部分に当たるとして、この部分をどう個人の意識に刺激することができるか、という問いに出した答えが「見える化による他人との比較」だったという。

 

中澤氏は
「とは言っても、各家庭では、例えば一人暮らしだったり、家族だったりと状況は異なる」という前提は置きつつ、個人の意識を刺激するには、やはり各個人の意識に起因するものが多いため、ごみ排出の見える化に着手したという。

この時利用したのはAIで、ごみ収集車(以下パッカー車)に搭載された後方につけられた、ドライブレコーダーにAIを搭載し、ここに映った映像から、AIにごみ袋の数、大きさなどを追跡し、計算データを算出する仕組みだという。

基本的には、個人情報の問題に抵触する関係で、この時の映像等は持ち出しをせず、あくまでAIによる計算数だけを利用する仕組みとなっているという。

こうしたAIの活用で、この周辺の世帯では、このくらいのゴミが排出されているという「見える化」が可能になるという。

この仕組みを行うことで、例えば「資源」として利用できるペットボトルなどのごみが、燃えるごみと一緒に出されていた場合、燃えるごみを「減らす」ことを考えた場合、ペットボトルを資源ごみに分別するだけで、燃えるごみの排出は減少されるという意識づけが可能になるという。

 

中澤氏は
「このような仕組みができた場合、他人と比べることにより、ごみの排出が少なくできるきっかけになってほしい」と語る。

今後は「ゴミがやせる情報サプリ」というアプリを開発し、この研究を生かしたいと講演を締めた。

 

(IRUNIVERSE Hatayama)

 

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