オーストラリア資源のミネラル・リソーシズ(mineral resources、ミンレス)は11月12日、自社ホームページ上で、「豪州内で展開するリチウム事業を一部再編し、韓国の鉄鋼系複合企業のポスコ・ホールディングスによる出資を受け入れる」と発表した。ポスコの持ち株比率は再編に伴い編成した合弁会社の30%で、出資額は7億6500万ドル(約1兆円)。
プレスリリース: MinRes and POSCO Holdings to form lithium partnership | Lithium | Mineral Resources
■2鉱山の権益の5割を保有する新会社を編成

発表によると、ミンレスは豪州内で運営するウォジナ(Wodgina)およびマウントマリオン(Mt Marion)リチウム鉱山の事業を編成し、新たな合弁会社を立ち上げる。ポスコは新会社の権益30%を掌握し、両鉱山について間接的にそれぞれ15%ずつを握る。この出資により、ポスコは持ち分に比例した分量のスポジュメン精鉱を受け取る。
ミンレスは両鉱山をめぐり、ウォジナは米化学のアルベマール・コーポレーションと、マウントマリオンは中国資源の江西ガンフォン・リチウムと、それぞれ既に合弁を組んでおり、新たな合弁会社はそれぞれの鉱山の権益の50%を保有する。つまり、今回のポスコの出資分は50%のさらに30%となる計算だ。ミンレスは発表資料中で、「ポスコとの契約は、既存のアルベマールおよびガンフォンとの契約には影響しない」とした。
■リチウム価格は3年低迷、縮小ミンレスと拡大ポスコ
リチウム価格はRMB60万/mtに迫った2022年秋をピークに、3年近くにわたり低迷が続く。主要指標の炭酸リチウム(99.5%、China)の11月7日仲値はRMB8万ちょうど。短期には反発の兆しもあるものの、中長期に見ればやはり上昇前の2021年冬の水準だ。
過去5年間の炭酸リチウム価格の推移(99.5% China)(RMB/mt)

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リチウム価格が戻らない中、ミンレスはかねて豪州事業を縮小するなど調整に動く。一方、大手車載電池メーカーを韓国内に抱えるポスコは、リチウム事業の拡大に積極的だ。
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(IR Universe Kure)