11月28日15時半、古河機械金属は今月7日に発表した26/3期2Q決算を受けて説明会を開催した。説明に使われた資料はこちら。説明は中戸川社長が行った。

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<中間期決算および通期予想について>

〇決算概要(資料3-4ページ)
中間決算の売上高は41億円増の976億円、営業利益は7億円増の42億円、経常利益は28億円増の62億円、当期利益は38億円減の49億円となった。
今期予想の売上高は37億円減の1,975億円、営業利益は17億円減の80億円、経常利益は3億円減の94億円、当期利益は111億円減の75億円を予想。
年間配当金は、今期も70円を予定。
なお、自己株式取得状況は、中間期までに51億円を取得、今期末累計で約80億円の取得を予定している。2月に発表した上限100億円規模の自社株の進捗は、10月末までに総額78億円まで進捗している。
〇曽根季計算書・貸借対照表・有利子負債・キャッシュフロー
こちらは、資料の5-7ページを参照。
〇部門別実績(同8ページ)
売上高は、主に産業機械部門、素材3部門で増収となり、対前年同期よよ41億円増の976億円とった。機械事業では3億円減の414億円、素材事業では44億円増の530億円となった。
営業利益は、ロックドリル部門、ユニック部門で減益となったが、主に産業機械部門、金属部門で増益となり、対前年同期7億円増の42億円となった。機械事業ではほぼ横ばいの21億円、素材事業全体では7億円増の17億円となった。為替と銅価の実績は記載の通り。
〇部門別予想(同9ページ)
予想の売上高は、主に電子部門・化成品部門で増収を見込んでいるものの、為替や金属価格の影響を大きく受ける金属部門で大幅な減収を見込み、対前期37億円減の1,975億円を予想。機械事業では31億円減の832億円、素材事業では9億円減の1,078億円を予想。
営業利益は、主にロックドリル部門・電子部門で増益を見込むが、産業機械部門と金属部門で減益を見込み、全体で17億円減の80億円と予想。機械事業では4億円減の55億円、素材事業全体では12億円減の19億円を予想。為替と銅価の実績及び前提条件は記載の通り。
〇部門別業績
●産業機械部門(同10ページ)
中間期の売上高は、マテリアル機械は破砕設備の売上増、ポンプは部品の出荷増により増収となり、対前年同比7億円増の95億円となった。
営業利益は、前年同期に発生したマテリアル機械のプラント工事遅延等に伴う追加原価の減少などにより、対前年同期5億円増の5億円となった。
受注残は、工事進行に伴い減少し、新たな受注が後ろ倒しになっていることから、対前年同期62億円減の980億円にとどまり、このうち今期売上見込みは36億円を想定している。
通期予想の売上高は、ポンプはスラリーポンプの出荷増を見込み増収、マテリアル機械は本体プラン、本体プラント部品の販売減により減収、橋梁や本部設備は前期の反動により減収を予想しており、対前期28億円減の194億円と予想。
営業利益は、マテリアル機械、ポンプ設備、橋梁の減益により、対前期5億円減の17億円を予想。
ページ下段は、主力製品の強み、向け先、シェアなどを記載しており参照。
●ロックドリル部門(同11ページ)
中間期の売上高は、対前年同期10億円減の174億円となった。国内は、トンネルドリルジャンボ、油圧ブレーカ、油圧圧砕機の出荷が増加となったが、油圧クローラドリルの出荷減、整備事業の減少などにより、対前年同期並みの64億円となった。
海外は、油圧クローラドリルがアフリカ、東南アジアで出荷増となったが、北米での出荷減により、対前年同期9億円減の110億円となった。
営業利益は減収による減益で、対前年同比1億円減の13億円となった。
通期予想の売上高は、前対前期1億円減の349億円を予想。
国内は油圧圧砕機の販売増を見込むものの、トンネルドリルジャンボ、油圧クローラドリル、油圧ブレーカの販売減、整備事業の減少等を見込み、対前期7億円減の133億円を予想。
海外は、油圧ブレーカの北米での販売増を見込み、対前期6億円増の215億円を予想。
営業利益は、国内は減収減益も海外は、主に北米での値上げ効果と増収を見込み、対前期1億円増の29億円を予想。
●ユニック部門(同12ページ)
中間期の売上高は、対前期横ばいの144億円となった。
国内は、ユニックキャリアは出荷増となったが、ユニーククレーンの出荷が減少し、対前年同期並みの109億円となった。
海外は、東南アジア向けユニーククレーンの出荷が減少したものの、欧州向けミニクローラクレーンの出荷が増加し、前年同期並みの35億円となった。
営業利益は、国内の出荷台数減少による固定費の負担増加等の原価率の悪化により、対前年同期3億円減の2億円となった。
通期予想の売上高は、対前期1億円減の289億円を予想。
国内は、ユニックキャリアの出荷増を見込むものの、トラック供給の遅れによるユニッククレーンの出荷減少を見込み、対前期6億円減の223億円を予想。
海外は、ミニクローラクレーン、ユニッククレーンの販売増を見込み、対前期5億円増の66億円を予想。
営業利益は、国内は出荷減少も値上げ効果で利益率の改善が見込まれるものの、国内の生産台数減による固定費負担増の原価率等の悪化により、対前年若干減の9億円を予想。
●金属部門(同13ページ)
中間期の売上高は、電気銅の生産量が対前期881トン減の2万2,419トンとなり、販売数量は前年同期並みとなったものの、電気金の販売数量増と海外相場上昇により、対前年同期40億円増の446億円となった。
営業利益は、円高に加え、委託損益の悪化があったが、金属価格変動影響による価格差益の計上により、対前年同期6億円増の12億円となった。
通期の売上高は、電気銅の生産量が対前前期937トン減の4万4,838トンを見込み、販売数量が微減にとどまるものの、電気金の販売数量減を見込み、対前期20億円減の903億円を予想。
営業利益は、買鉱条件の落ち込みによる委託損益の悪化を見込むことに加え、26/3期下期予想に金属価格変動よる価格差を見込まないため、対前期17億円減の7億円を予想。
●電子部門(同4ページ)
中間期の売上高は、コイルは車向けの販売減により減収となったが、高純度金属ヒ素は販売単価上昇、
窒化アルミセラミックスは、半導体製造装置向け部品の需要回復により、対前年同期ほぼ横ばいの31億円となった。
営業利益は、利益率の改善と増収により、9,000万円の利益計上となった。
通期予想の売上高は、コイルは車載向けの販売減少を見込むものの、高純度金属ヒ素の販売単価を上昇、結晶製品の数量増、窒化アルミセラミックスの半導体製造装置向け部品の出荷増を見込み、対前期5億円増の71億円を予想。
営業利益は、利益率の改善と増収を見込み、対前期3億円増の5億円を予想。
●化成品部門(同15ページ)
中間期の売上高は、酸化銅はAIサーバー市場のパッケージ基盤向けに需要回復し、亜酸化銅は船底塗料の需要好調により、それぞれ販売数量増で、対前期2億円増の52億円となった。
営業利益は、銅価格上昇による酸化銅及び亜酸化銅の原料コスト増により、対前年同期横ばいの3億円となった。
通期予想の売上高は、酸化働、亜酸化働、硫酸バンドの販売数量増を見込み、対前期5億円増の104億円を予想。
営業利益は、銅価格上昇による酸化働及び亜酸化銅の原料コストの増加が予想されるが、増収による増益を見込み対前期若干増の7億円を予想。
〇業績の対前回予想との比較(同16ページ)
売上高は35億円増、営業利益は3億円増増に上方修正した。詳細はこの後説明する。また、営業外収益に持分法投資利益を計上したこと、特別利益に投資有価証券売却益を計上したことに加え、政策株式のさらなる売却を見込むことから、経常利益は12億円増、当期利益は21億円増に上方修正した。
〇部門別の対前回予想との比較(同17ページ)
増減説明は18ページに、部門別の増減をグラフ化した。上段が中間期、下段が通期の営業利益の増減となっている。説明は右側に記載している。
〇保有株式の縮減(同19ページ)
政策保有株式の株価上昇により、9月末時点での比率は22.6%。26/3期末には、さらなる株式売却により20%未満まで縮減を目指す。
資料の20ページ以降は参考資料なので参照。
次の10年に向けた挑戦については「古河機械金属:決算説明会を開催(新・企業理念/長期ビジョンの策定について)」へ。
(IRuniverse 井上 康 )