11月28日に開催した古河機械金属の説明会の続きで、「新・企業理念/長期ビジョンの策定について」について。説明に使われた資料はこちら。説明は中戸川社長が行った。

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<これまでの歩み・取り組み>(資料24ページ)

11月7日に発表した「新・企業理念/長期ビジョンの策定について」。これは、創業150周年という大きな節目を迎えるにあたり、未来志向の経営をさらに加速させるために策定したもの。同社の存在意義、社会との関わり方、そして今後の成長戦略を明確に示すもの。
企業理念は、同社グループがどのような価値を社会に提供し、どのような姿勢で事業を展開していくかを定義するもの。グループ全体の意思決定や行動の根幹となる指針として位置づけている。また、長期ビジョンでは、持続可能な社会の実現に向けて同社グループが注力すべき重点領域や、10年後を見据えた成長の方向性を具体的に描いている。
これらは、投資家にとって、投資グループの中長期的な価値創造の姿勢と、安定的かつ持続的な企業成長へのコミットメントを示す重要なメッセージでもある。
古河機械金属グループのこれまでの歩みと取り組みを示したもの。同社グループは、創業以来150年にわたり、信頼される企業であり続けることを基本姿勢として、社会の変化に柔軟に対応しながら事業を展開してきた。
創業150周年の節目には、未来志向の経営理念。古河機械金属グループの経営理念と、25年に向けた長期ビジョン、FURUKAWA Power Passion150を策定し、未来に向けた躍進を目指してきた。
これらは、グループが持続可能な成長を実現するための方向性を示したものであり、投資家にとっても、同社グループの中長期的な価値創造に向けた取り組み姿勢を理解いただく一翼を担ったものと考えている。
現在、取り巻く社会は大きな転換期を迎えている。持続可能な社会の実現に向けた取り組みが加速する一方で、働き方の柔軟化や価値観の多様化、ダイバーシティの尊重など、企業に求められる役割も大きく変化している。デジタルシフトやAIの進展は、産業構造や人々の生活に革新をもたらし、グローバル化の進展とともに、少子高齢化、生産年齢人口の減少、インフラの老朽化、自然災害の備えといった課題も深刻化している。
こうした複雑な社会的背景を踏まえ、企業にはSDGsやDE&Iへの対応、働き方改革、DX/AIを生かしたイノベーションの推進などが求められている。
同社グループは、25年度を最終年度とする長期ビジョン、Power&Passion150まで営業利益150億円の状態を掲げているが、現状の延長線上ではその実現は困難である。
このことは、収益拡大に向けて多くの課題が解決されないためと真摯に受け止めており、抜本的な収益構造の改革と持続的な収益力の向上に向けた取り組みが急務であると改めて強く認識している。
社会環境の変化と課題認識を踏まえ、同社グループは、社会とのつながりをより深めせ、災害対応、環境配慮、労働力不足、都市整備などの分野において、社会のレジリエンス、貢献できる企業へと進化することが必要であるとの認識のもと、新たな企業理念体系を制定するとともに、次なる10年の発展に向けた企業みち長期ビジョンを策定した。
〇新・企業理念(同26ページ)
新しい企業理念体系は、同社グループのアイデンティを再確認し、未来に向けた指針として策定したもの。まず、全体像からなんからになるが、同社グループのアイデンティティを象徴する山一マークを中心に据え、使命・・・社会における社会当事者の存在ビジョン、使命の実現に向けて目指すべき姿、価値観、使命の実現に取り組む指針であり、意思決定や行動の根底にある考え方、行動原則、価値観を体現する上で重視する視点であり、具体的な行動し、これら4つの要素から構成されている。
●古河機械金属グループの企業理念(同27ページ)
同社グループのアイデンティティを示す言葉として、鉱山開発に始まる議事録により社会基盤を支えという文言を掲げている。これは、同社グループの普遍的な理念であり、独自性と誇りを象徴するもの。この言葉は、単なる過去の振り返りではなく、未来に向けた私たちの決意でもある。
●社会へのメッセージ(同28ページ)
さらに、マーケティング、経営を進化させ、社会に必要とされる企業で、企業存在であり続けることを共有すべきアイデンティティとして明示している。新たに策定した使命、社会へのメッセージ。
環境と調和した豊かな社会の実現これは、同社グループの存在意義を明確にするとともに、持続可能な社会の構築に向けた企業としての基本的な姿勢を示すもの。
時代の課題に応じて革新を重ね、社会基盤を支えてきた創造的解決力で、安全で快適かつ環境と調和した社会の実現に貢献するとともに、企業として持続的成長と中長期的な企業価値の向上を目指していく。
●全体像の総括
より良い明日のために社会基盤の進化をさせる信頼のパートナーは、使命の実現に向けて同社が目指すべき姿を示すものであり、価値観持続可能性、多様性、革新性と行動原則、共生、成実、競争これは、使命との一貫性と親和性を重視して策定した。
これらは、役職員が日々の業務の中で実践すべき指針として、企業文化の根幹を形成する。特に価値観と行動原則は、企業理念の中でも実務に直接する要素であり、組織の一体感と持続的成長を支える重要な柱。これらの理念は、意思決定や行動の基準として機能し、社内外のステークホルダーとの信頼関係を築く上でも不可欠な役割を果たしていくものと考えている。
〇総括(同30ページ)
古河機械金属グループ企業理念としてオリエンテーションを冒頭に掲げ、使命、ビジョン、価値観、行動原則を体系的に定義している。
この理念体系は、同社グループが社会とともに歩み、持続可能な未来を創造するための羅針盤として機能するもの。
<Vision F 2035>(同31ページ)
このビジョンは、新たな企業理念体系の中核である社会基盤の進化を目指す上で、10年後の同社のあるべき姿を描いたもの。
ステートメントとして社会のレジリエンスを競争する企業を掲げ、社内対応や環境配慮、労働力企画、都市整備など、社会基盤の持続、持続性に関わる課題に対応する姿勢を明確にしている。
私たちは、CSVの理念に基づくマーケティング、経営の高度化を通じて、技術力、人材力、財務基盤を総合的に強化し、変化に強い経営体制を築いていく。
これにより、環境問題や社会構造の変化といった煩雑な課題に複雑な課題に柔軟に対応し、持続可能なインフラ整備を支えることで、社会全体のしなやかな成長に貢献する。
〇重点項目
●事業戦略(同32ページ)
新たな経営理念、企業理念、体系のビジョンとして掲げる社会基盤の進化を目標として、環境や社会の変化に伴って生まれるニーズに向き合い、それに応える重点項目を設定している。
まず、環境分野では、防災減災に資するインフラ工事、省エネで電動化製品の開発、さらには廃棄物の再資源化による循環型経済の実現を目指す。
これらは、気候変動や自然災害といった地球規模の課題に対して同社グループが果たすべき責任であり、同時に新たな市場機会でもある。
素材事業においては、ICT、IoT関連素材の供給を通じて、環境問題や社会課題の解決に貢献していく。情報通信技術の進展に伴い、素材の高度化、多様化が求められている中、同社グループの技術力を生かした製品開発で社会のデジタル化に貢献していく。
そして、社会分野では、環境対応型搬送設備によるインフラ工事の促進や、地域特性に応じた都市整備のしこへの貢献、無人化、省人化製品の提供による安全かつ効率的な作業支援、さらにはIoTを活用したサポートシステムによるカスタマーサクセスの実現にも注力していく。
●重点戦略(同33ページ)
重点分野の1つ目が、人材基盤の強化。価値創造に直出する最新技術や業務対応力の強化を目的として、研修、教育制度の充実を図っていく。また、従業員が健康で働きやすい環境作りを推進し、DE&Iの浸透や人事制度の進化を通じた個人個人の成長と組織の活性化を目指す。
重点分野の2つ目が、財務基盤の強化。財務基盤の深化。売上債権の早期回収や在庫圧縮による運転資本のスリム化を進め、キャッシュフロー創出力の強化を図っていく。
また、資金効率の向上と有利子負債の適正管理により、統括長に対する利益率の向上と財務レバレッジの強化を進めていく。さらに、配当政策の強化や自己株式取得を通じて、資本コストの最大化にも取り組む。
最後に、ガバナンスの強化。人材、財務、医療基盤の強化に向けて、強化と並行して、企業価値向上とリスクマネジメント体制の整備に向け、コンプライアンスの徹底と内部統制の高度化、監査体制の充実を通じて、引き続きガバナンスの強化を推進していく。
今回の長期ビジョンは、2035年の当事者グループのあるべき姿を描いたものであり、数値目標は掲げていないが、その実現に向けた具体的な道筋として、現在、新たな中期経営計画の策定を進めている。
この計画は、利益率や資本効率などの収益性、効率性を重視した数値目標を明確にし、そして、グループの成長戦略をより具体的に示すものとする。
私たちは、これからも信頼と共感を礎に、変化を恐れず挑戦を続けるより良い社会の実現に向けて、グループ一丸となって取り組んでいく。
(IRuniverse 井上 康 )