Loading...

稀元素、ベトナムのジルコニウム工場が軌道 苦節13年で7月稼働、脱中国依存に一役

2025/12/02 12:36
文字サイズ
稀元素、ベトナムのジルコニウム工場が軌道 苦節13年で7月稼働、脱中国依存に一役

 ジルコニウム化合物大手の第一稀元素化学工業(本社:大阪市)のベトナムでの新工場の操業が軌道に乗ったもようだ。NNA ASIAが12月2日に伝えた。脱中国依存を見据え重要鉱物のサプライチェーン(供給網)確立に一役買う。

 稼働開始は2025年7月。同社は2012年からベトナムで現地法人を立ち上げ、2018年に工場建設に着手した。2023年にも新工場の稼働を目指したが、難航していた。

 ジルコニウムは熱や腐食に強いという特性があり、合金や化合物の形で原子炉や自動車、電子機器、顔料など幅広い分野で使われている。ベトナムはジルコニウム原石の埋蔵量が豊富だが、現在は中国が中間加工業を寡占し、日本企業も中国経由で調達している。地政学的リスクが高まる中、日本政府は2023年にジルコニウムを安定供給すべき重要鉱物の対象に設定した。稀元素のベトナム工場はそうした政府の脱中国依存の方針に沿うものと言える。

 

プレスリリース(経済産業省): torikumihoshin.pdf

 

 同社はベトナム工場の立ち上げにより、11月14日までに発表の2026年7-9月期連結決算で3億8200万円の営業損失を計上した。操業が軌道に乗ったことにより、今後は損失が縮小する見通し。同期の売上高は前年同期比0.8%増の171億4800万円、営業利益は29.4%減の10億9700万円の増収減益だった。

 

プレスリリース:PowerPoint プレゼンテーション

 

(IR Universe Kure)                  

関連記事

新着記事

ランキング