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工作機械受注速報 11月受注は14.2%増1363億円と5ヶ月連続同月比増加、輸出が牽引、国内は反落

2025/12/10 12:12
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工作機械受注速報 11月受注は14.2%増1363億円と5ヶ月連続同月比増加、輸出が牽引、国内は反落

工作機械工業会受注速報 25年11月受注は14.2%増1363億円、輸出牽引、国内反落

 

11月受注14.2%増1363億円、5ヶ月連続同月比増加、輸出は2ヶ月連続1000億円突破

12/9の15時に日本工作機械工業会の2025年11月受注速報が開示された。11月受注は1362.91億円(同月比14.2%増、前月比5.0%減)と5カ月連続同月比増加、但し本年最高額の10月に対しては減少し、再度1400億円割れとなった。また11月としては22年の1341.86億円以来の1300億円超えとなった。

内訳は外需が1047.54億円(同月比23.2%増、前月比2.8%減)と14カ月連続同月比増加となり、2ヶ月連続で1000億円を突破、10月の過去最高額1075.22億円に対しては減少も、歴代4番目の金額となった。中国でのNC工作機械振興策の継続に加え、米国では航空宇宙、エネルギー関連などが牽引している。また円安による高性能の日本の工作機械に対する割安感なども寄与したとみられる。なお11月としては2017年の1041.74億円を抜いて過去最高額となっており、輸出主導の受注増が続いている。

内需は315.37億円(同月比8.1%減、前月比11.6%減)と3ヶ月ぶりに同月比減となり、3ヶ月連続で400億円割れ、しかも2025年月次で8月の319.55億円を下回り、本年最低額の更新、2024年1月の306.03億円以来の低水準となっている。前月は一部自動車向けに回復が見られたものの、11月は反動減と中小企業向けの低迷が続いている。

2025年1~11月累計受注額は前年同期比7.7%増の1兆4449.62億円となっており、工業会の年間予測1兆6000億円(7.7%増)の計画並みに推移している。但し内訳は輸出が1兆444.55億円(同期比11.1%増、進捗率95.0%)、国内4005.07億円(同期比0.3%減、進捗率80.1%)となっており、輸出は目標の上振れ、内需が目標大幅未達となるとみられる。

 

鍛圧機械11月受注は同月比43.9%増220.19億円と5ヶ月ぶりに同月比増加

金属加工機械である鍛圧機械の11月受注(12/8発表)は220.19億円(同月比43.9%増、前月比38.7%増)と、5ヶ月ぶりに同月比増となった。前月比でも38.7%増となり、200億円大台を回復した。

国内が124.78億円(同月比37.9%増、前月比52.9%増)と3ヶ月連続同月比増加した。鉄鋼9.7倍、金属90.3%増、輸送2.3倍、一般機械4.6%増で、電気のみ63.4%減となった。輸出は95.41億円(同月比52.6%増、前月比23.63%増)と同月比で9ヶ月ぶりに増加、前月比では3ヶ月連続増加となった。中国25.8%増、北米2.6倍、東南アジア向け43.8%増、欧州34.1%増など総じて回復となっている。

機種別でプレス系が自動車関連で大型受注があり、受注額130.03億円(同月比2.0倍)で11ヶ月ぶりに同月比増となり、2025年として9月の135.04億円に次ぐ受注額となった。自動車関連で大型・超大型604.3倍となったが、大型2.1倍、油圧2.7倍なども増加、一方で中型は減少した。板金系は90.16億円(1.1%増)と4ヶ月連続同月比増加し、ブレーキシャー25.8%増、パンチング14.5%増などで、レーザー・プラズマのみ28.7%減となっている。全体としてプレス系は自動車向け大型受注で一息ついたが、EV不振による自動車向けの影響が大きく、板金系は緩やかな拡大も、全体としては不安定な受注が続いている。

 

工作機器10月生産は同月比5%増と6カ月連続増、ボールネジ、直動軸受14カ月連続増

工作機械に関連する工作機器は、日本工作機器工業会12/8発表の25年10月生産額は137.57億円(同月比5%増)と、6ヶ月連続で同月比増となった。この中で主力ボールネジは30.21億円(同7.2%増)、直線運動用軸受も45.75億円(7.8%増)といずれも14カ月連続同月比増となっている。両製品とも工作機械が緩やかに回復する中で、半導体製造装置向けの受注拡大の寄与、医療機器向けの拡大などを受け、工作機器全体よりも多少高い伸びが続いている。

米国の25年10月金属加工機械受注は同月比40.3%増5.389億ドルと23年3月以来の額

 12/8に発表されたUSMTOの米国金属加工機械受注は前年同月比40.3%増の5.389億ドル(同月比40.3%増、前月比9.3%増)となった。10月の受注額、受注台数ともに2023年3月以来の数字となった。この背景はサプライチェーンのあらゆる場面での自動化需要の増加で複合機の比率が高まっていることや、航空・宇宙メーカーからの受注が2025年3月以来の最高額を記録、データセンターからの電力需要拡大に伴いエンジン、タービン、その他電動機関連向けが増加したなどが貢献している。なお最大ユーザーのジョブショップ向けも2023年3月以来の受注額となっている。

(図表については日本工作機械工業会、日本鍛圧機器工業会、日本工作機器工業会、USMTOから作成、もしくは添付)

 

(IRuniverse Okamoto)

 

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