中国税関総署が12月19日に発表した11月の貿易統計月報によると、同国の11月のタングステンの輸出量は835トンと前年同月比45.6%減少し、減少率は10月の39.4%減から悪化した。資源枯渇懸念が強く、中国当局の輸出規制が続いている。
■11月の輸出は前月から微増も低水準
11月の輸出量は前月比では2.1%増えた。中国は2月にタングステンを輸出規制の対象に含め、2月は438トンまで輸出量が落ち込んだ。6月以降に輸出は戻り、8月は規制前の1月(1631トン)と並ぶまでに回復したが、再び落ち込んでいる。
プレスリリース: (13)2025年11月出口主要商品量值表(美元值)
タングステンは中国国内でも資源枯渇懸念が強く、輸出規制は単純な西側諸国への対抗措置とは言えない。スクラップを含め供給不安が高まる中、タングステン価格は天井知らずの上昇が続く。ベンチマークとなるタングステンAPT価格は12月18日に高値$825MTUと、ついに$800の大台に乗せた。仲値では$812.5で、2026年には$1000を試すとの見方が強まっている。
過去20年間のタングステンAPT価格の推移(EU Freemarket)($/MTU)

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(IR Universe Kure)