国内ステンレススクラップ市場は年末からのLMEニッケル相場の急上昇、為替の円安、昨年から続く発生減により急反発。最大手の日本製鉄は6日に304スクラップの買値をひそかにキロ当たり5円上げ、さらに13日に10円上げ、としてトータル15円の値上げとなった。推定単価は195〜198円と元に戻った格好。親和スチールはじめ他メーカーは5円上げにとどまっている(15日現在)
他社はまだ5円の値上げにとどまっているなかで日鉄の上げ幅は異例。
カーボンニュートラルに力を入れる同社の思いがこの値上げに現れているともいえる。

(最近のLMEニッケル相場と304系スクラップ相場の推移)
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一方、クロム系スクラップは日鉄が2円、大同特殊鋼が3円の下げ。輸出湾岸価格は63円前後。
ステンレスメーカーのなかでも、日鉄はさほどの生産調整にはなっていないが、日本冶金は相変わらず低位安定。3月には実施される、といわれている中国、台湾へのAD(アンチダンピング)関税を実施に移す、といわれているが、実際どれだけ輸入量が減るかはわからない。中国以外でのインドネシア、ベトナム、マレーシア、インドからの輸入は増えている。過度にAD関税に期待しないほうが現実的かと思われる。
(iruniverse yt)