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高炉3社:27/3期の業績を見るうえで、26/3期4Qの各社の考え方が重要

2026/02/01 08:26
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高炉3社:27/3期の業績を見るうえで、26/3期4Qの各社の考え方が重要

 2月5日には日本製鉄、JFEホールディングスが、翌6日には神戸製鋼所が26/3期3Q決算の発表を予定している。26/3期決算は予定どおりの着地となるのか、上振れるのか、そうでないのか注目される。加えて、重要なのは今4Qの動向及び各社の考え方。4Qの見方は、翌期である27/3期の業績見通しを立てるうえでヒントがたくさんあるからだ。

 

 足もとの状況は、世界の鉄鋼需要は、その3分の1を占める中国の低迷が続いており、25年の12月の全世界の粗鋼生産量(速報)が、前年同月比3.7%減と4ヵ月連続で軟化。年間の粗鋼生産量も24年対比2.2%減と2年連続で減少。

 

図表、世界の粗鋼生産量推移(千トン、%)

注意:伸び率は前年同月比

出所:WSAよりIRU作成

 

 中国の鉄鋼需要は、建設向けの落ち込みボトムが見えないため、引き続き厳しい状況が今後も続くと思われる。加えて、気になるのが、保護主義による輸入材の締め出しを行う国が増加していることだ。米国では25年6月に輸入関税を50%に引き上げ、直近では、インドが25年末にセーフガードを発動し、3年間の輸入関税を引き上げた。また、26年半ば以降にはUEでも輸入関税の引き上げを予定している。このため、輸入材を制限している国とそうでない国で鋼材価格が二極化してくる。

 取り分け、輸出比率が高い東アジア(日本、韓国、台湾、中国)の鉄鋼メーカーにとっては、引き続き厳しい環境になると思われる。

 

 ただ、26/3期も厳しい環境でありながら、国内の高炉各社は2Q実績では減益ながら、それぞれ会社計画を上回った。このため、27/3期の業績を見るうえで注目されるのが、各社の経営戦略となる。

 

 今3Q決算で注目したいのは各社の4Qに対する見方、考え方だ。27/3期の業績を見るうえで、現時点で、注目したいのが日本製鉄だ。USスチール買収により米国の関税引き上げの恩恵を最大限享受できる点は大きい。同様にインドにおける恩恵も期待できるが、この点はJFE HDも同じ。加えて、日本製鉄は、鋼種によって国内工場の集約を進めている。輸出用の熱延は大分と鹿島で集中生産する予定であり、その効果に期待したい。ちなみに、業績予想をしている証券アナリストは、各社の4Q見通しを、単純に4倍した数値をたたき台として、鋼材価格、原燃料など各諸元を会社想定に対して、どうなるのか想定し、業績見通しを導き出している。

 

 マイナス要因として、気がかりなのが、豪州の原料炭鉱山が1月9日にフォースマジュールを宣言したことによる、原料炭市況の上昇が懸念される。豪州は、これからサイクロンシーズを迎えるが、このところ毎年のように被害を受けているので注意が必要。

 

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(IRuniverse 井上 康)

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