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日米欧、重要鉱物供給で共同声明 欧米の備蓄推進でインジウムやガリウム高騰

2026/02/06 13:10
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日米欧、重要鉱物供給で共同声明 欧米の備蓄推進でインジウムやガリウム高騰

 財務省は2月4日、ホームページ上で、「米欧政府との間の共同プレスステートメント」を発出したと発表した。重要鉱物のサプライチェーンの強靱性を共同で強化する。米欧は今週に入り、鉱物備蓄を進める動きを相次ぎ顕在化した。重要鉱物の需要拡大期待が強まり、一部のマイナーメタル価格は高騰している。 

  備蓄需要の拡大などの観測を背景に、一部のマイナーメタルは値上がりしている。インジウムは1月28日に仲値$509.5/kgと、2015年4月以来ほぼ11年ぶりの高値を付けた。インジウムの専門家は2月5日までのIR Universeの取材に対し、「かなり上がると思う」と話した。

 

過去15年間のインジウム価格の推移(99.99% china)($/kg)

 

 ガリウム価格は過去最高値圏にある。2023年に中国が輸出規制の対象に加えてから、供給懸念が衰えていない。1月28日に仲値$1475/kgを付けた。

 

過去20年間のガリウム価格の推移(EU Spotmarket)($/kg)

 

■米開催のサミット受け日欧も協調

 

プレスリリース(財務省):「2月4日重要鉱物閣僚会合に続く、米国政府、欧州委員会及び日本政府との間の共同プレスステートメント」を発出しました : 財務省

 

 日米欧のプレステートメントは、米国務省が2月4日に開催した「重要鉱物サミット」を受けたもの。日米両国は2025年10月に「採掘及び加工を通じた重要鉱物及びレアアースの供給確保のための日米枠組み」で合意済み。米欧も重要鉱物サプライチェーンに関し了解覚書を30日以内に結ぶとのコミットメントを締結した。

 

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■仏独伊主導で備蓄、米は民間向け開始

 欧米は重要鉱物備蓄を加速する。ロイター通信は2月4日、「イタリア、フランス、ドイツが中心となり、欧州連合(EU)の重要鉱物の備蓄を進める計画が浮上している」との関係者の話を伝えた。フランスが購入資金の確保、ドイツが調達、イタリアが保管をそれぞれ担当するという。

 現時点では、フランスがどの銀行と交渉しているか、またドイツがどの生産者に接触しているかについては消息筋も把握していない。また、別の関係者はイタリアが「EUの欧州委員会および仏独を含む他の加盟国と調整協議を進めている」と話した。重要鉱物の保管場所としてはこれまでの会議で、伊倉庫大手パコリーニ・グローバル・サービシズや、オランダ物流のC.シュタインウェグが運営する施設などが議題に上がってきたとも伝わった。

 米国は2月2日に120億ドル(約1兆9000億円)を投じ、民間向けの重要鉱物備蓄を始めている。

 

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(IR Universe Kure) 

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