一般社団法人 日本チタン協会による2025年度 冬季賛助会員総会・研修会が、2026年2月26日(木)、如水会館2階オリオンルームで開催された。
第1部 総会では、挨拶及び賛助会員部会活動報告を樫尾善博賛助会員部会長が、協会活動報告を村上仁日本チタン協会専務理事がされた。
第2部 研修会では、
「航空宇宙分野へのAM適用事例と技術開発の取組」について、三菱重工業株式会社 橘 孝洋氏が、
「PAN系炭素繊維の現状と将来展望」について帝人株式会社 桑原 広明氏が、講演された。
会員自社紹介は、兼松株式会社及びナイカイアーキット株式会社が行った。
第1報
2025年度 冬季参与会員総会・研修会が如水会館で開催された@日本チタン協会
第3部「自社紹介」
総合商社の兼光株式会社と、株式会社ナイカイアーキットが行った。
株式会社ナイカイアーキット殿は、2025年10月に入会され、西日本支部 2025年下記総会でも自社紹介をされている。
兼松殿も2026年1月22日に西日本支部で開催された新年会にて自社紹介をされた。

会社説明会 左:兼松株式会社 右:ナイカイアーキット株式会社
<兼松株式会社>
・兼松株式会社は、1889年の創業後、十余年で営業の基礎をほぼ確立し、日本の羊毛輸入の4〜5割を担うまでに成長。1967年に兼松と江商が合併し、総合商社化を一段と加速。
1990年1月1日「兼松株式会社」に商号変更。 2020年には兼松エレクトロニクス株式会社と兼松サステック株式会社を100%子会者化
兼松株式会社紹介及び既存設備から収益を生むとして「電力オンデマンドレスポンス」を紹介した。
4つの事業セグメントの内、鉄鋼・素材・プラント事業の特殊鋼関連及び車両・航空でチタン協会と関係がある。
チタン関連ビジネスとしては、チタン展伸材及び加工品の海外販売。
<株式会社ナイカイアーキット>
・株式会社ナイカイアーキット 親会社:ナイカイ塩業株式会社 沿革:1829年(文政12年)野﨑武左衛門により倉敷市児島にて入浜式塩田築造、製塩開始。

下記、ホームーページより。
創立1948年(昭和23年)4月1日。
歴史ある会社であるが、チタン協会への入会の背景を、 塩業設備を中心にチタンを用いた機器製作に取り組んできた、ものづくりの精神に加え、チタンに関する学びの必要性、技術だけでなく、業界の歩みや考え方を学ぶ必要性を感じるようになり、相互理解に向けて、入会されたと説明された。
ナイカイアーキットの事業は、建築部門、土木部門及び機械プラント事業に分かれるが、今回機械プラント事業を紹介された。
主要工場には、太陽光発電を設置し、最大外形3メートル、最大長さ10メートルの製作可能範囲を持つ。
製造品目は、ナイカイ塩業(株)の製塩プラント設備はもとより、電解銅箔製造用陰極ドラム(複合材構造Ti/Cu/SUS/SS400)、食塩電解プラント向け設備(電解層:ニッケル・チタン構成)、チタンチューブ製熱交換器を紹介した。
<第3部 交流会>
交流会は会場をペガサスに移して開催された。
乾杯の発声に先立ち、開発会議議長八並洋二[日本製鉄(株)チタン技術部 部長]が2025年度の振返り及び2026年度の展望について、話しをされた。

写真 2025年度の振返り及び2026年度の展望について話される八並氏(写真:左)
八並氏は、 日本のチタンは、スポンジチタンはまだ中国の影響を受けていないが、日本の展伸材は中国の影響を受けている。
2000年以降のグローバリゼーションで、中国が台頭。覇権国家が力を持ったことで、現在の状況となっている※。
チタンは、安全保障貿易が重要な鉱物であり、2006年度はまだ向かい風のど真ん中であるが、徐々に追い風に変わり、チタンの活用先が増えてくる。その時が来るまで、コツコツできることをして日本の製造業を支えていきたい、皆さまのご活躍に期待する、とした。
※一般産業向けを中心とする日本のチタン展伸材は全世界に向けて供給されているが、その大きな市場の一つである中国市場は、その経済が少し低迷しているにも関わらず、中国のチタン展伸材メーカーは増産を続けている。それにより、お客様での在庫が増え、日本のチタン展伸材生産、販売にも影響が出てしまっていることを背景として話されたと思われる。
また、第1部で村上専務理事も、トピックスとして中国について話されている。
世界のチタン鉱石生産量をみると、
鉱石においても中国の生産量は顕著で、イルメナイトでは全体(891万トン)の37 %の330万トン、鉱石全体(936万トン)でも35 %を占めるに至り、存在感が増している。
世界のスポンジチタン生産量推移をみると、
スポンジにおいても中国の躍進は目覚ましく2024年は世界の約70%を占めた。中国でけで世界需要を上回る生産能力を保有している。 さらに、展伸材においても中国が過剰なまでの生産量となっており、15万トン強となり、2024年には世界の約60 %をしめており、日本メーカーに悪影響をもたらしていることを、指摘した。

八並氏による乾杯のご発声
交流会では、弊社の棚町社長も、交流させていただいた。

弊社、IRuniverse(アイアールユニバース)棚町社長(右)と、研修会で講演された三菱重工株式会社総合研究所 上席主任 橘 孝洋氏(左)
IRuniverse株式会社では、「第13回 Battery Summit in TOKYO」 を2026年3月17~18日(火・水)の2日間にわたり開催しますので、そのご説明も含め自己紹介させていただいた。
第13回 Tokyo Battery Summit ~各国の資源政策とクリティカルマテリアルの今~
(IRUNIVERSE tetsukoFY)