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【貿易統計/日本】2026年1月のアルミ缶スクラップ輸出統計
為替相場推移 TTS 3か月
■数量動向
数量面では、2026年1月単月は5,748トンと、**前月比93%**で減少したものの、**前年同月比は105%**と前年を上回った。年初要因による調整がみられる一方、水準自体は底堅く推移している。
韓国向けは、1月5,486トンで**前月比97%**と微減ながら、**前年同月比110%**と前年を上回った。引き続き大宗を占める主力市場として安定した推移が続いている。
タイ向けは、1月50トンと**前月比14%**で大幅減、**前年同月比も10%**と低水準に落ち込んだ。2025年後半に一時的な回復がみられたものの、再び低迷傾向が強まっている。
その他向けは、1月212トンで前月(105トン)から増加しており、この全量がマレーシア向けとなっている。規模は限定的ながら、マレーシア向けは足元で持ち直しの動きがみられる。
■総括
2026年1月は、全体として前月比では減少したものの、前年同月比では増加しており、韓国向けの堅調さが全体を下支えする構図が継続している。一方、タイ向けは極めて低水準にとどまっており、輸出構造は韓国依存が一段と強まっている。また、マレーシア向けが「その他」区分で増加しており、今後の補完的な需要先としての動向が注目される。
(表―1、グラフ―1)。


■金額動向
金額面では、2026年1月単月は19億32百万円と、**前月(20億38百万円)から減少し前月比95%**となったものの、**前年同月比は109%**と前年を上回った。
韓国向けは、1月18億77百万円で**前月比98%**とほぼ横ばい、**前年同月比116%**と引き続き堅調に推移。主力市場として安定した伸びを維持している。
タイ向けは、1月15百万円と**前月比17%**で大幅減、**前年同月比も9%**と極めて低水準に落ち込んだ。2025年末の一時的な増加から一転し、再び低迷が鮮明となっている。
その他向けは、1月40百万円と前月(31百万円)から増加しており、この全量がマレーシア向けとみられる。規模は限定的ながら、補完的な需要として一定の動きがみられる。
■総括
2026年1月は、全体として前月比では減少したものの、前年同月比では増加しており、韓国向けの堅調な需要が金額面でも全体を下支えする構図が継続している。一方、タイ向けは数量・金額ともに低迷が続き、構造的な縮小傾向が鮮明となっている。また、マレーシア向け(その他)の持ち直しもみられ、今後の補完的市場としての動向が注目される。
(表―2、グラフ―3)。


■FOB推移
韓国向けは、12月340円から2026年1月は342円へ上昇。
8月302円→9月308円→10月316円→11月328円→12月340円→1月342円と6カ月連続の上昇となり、上昇基調が継続している。為替は円安基調が続いており、ドルベースでは上昇幅はより緩やかな伸びとみられる。
タイ向けは、12月242円から1月293円へ大幅上昇。年末の反発に続き、年初も強い上昇となり、価格は再び高水準へ切り上がった。
国内UBC価格は、12月315円から1月330円へ上昇。
7月283円→8月290円→9月294円→10月295円→11月312円→12月315円→1月330円と7カ月連続の上昇となり、年初にかけてさらに上値を追う展開となっている。
米国UBCも上昇基調に移行している。
(グラフ―3)。

アルミUBC(飲料缶)プレス品 国内相場(JPY/Kg)推移 1年
米国産アルミUBC(飲料缶)プレス品(FOB/USA) (¢/lb) 1年
主要税関別数量・FOB(JPY/Kg)実績 ( )内は前月実績
主要国別税関別数量・FOB(JPY/Kg)実績 ( )内は前月実績
■今後の展望(UBC関連スクラップ)
今後数カ月は、数量面と価格面で方向性が分かれる展開が想定される。
まず数量面では、2026年1月は年初要因で減少したものの、韓国向けを中心に底堅い需要が確認されており、春先にかけて緩やかな回復が見込まれる。ただし、タイ向けは極端に低水準で推移しており、短期的な回復は限定的とみられる。一方、マレーシアなど「その他」向けは小規模ながら増加傾向にあり、補完的な受け皿としての役割が続く可能性がある。
価格面では、韓国向けFOB、国内UBC価格ともに連続上昇が続いており、需給のタイト感が強い状態にある。国内UBC価格の上昇はスクラップの国内還流を促し、輸出数量の上値を抑制する要因となりやすい。
また、LMEアルミ価格の上昇基調や円安環境を背景に、FOB単価は当面高値圏を維持する可能性が高い。ただし、価格上昇が続く場合には、海外需要側の調整や購買慎重化が生じるリスクもある。
総じて、
• 数量:横ばい~緩やかな回復(ただし輸出は抑制されやすい)
• 価格:高値維持(強含み継続)
という構図が想定され、国内価格上昇と輸出数量のせめぎ合いが短期的な焦点となる。特に韓国向けの動向が全体の方向性を左右する展開が続く見込みである。
(IRUNIVERSE S. Aoyama)