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2026年2月 SUSスクラップ輸出入統計分析 輸出数量回復の裏で価格軟化

2026/04/21 03:37
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2026年2月 SUSスクラップ輸出入統計分析 輸出数量回復の裏で価格軟化

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為替相場推移 TTS 3か月

(輸出分析)
■数量面
2月単月は1万7,652トンと、前月(1万6,907トン)から増加し前月比104%。前年同月比では125%と大きく上回り、回復基調が一段と鮮明となった。
内訳を見ると、
・インド向け:前月比170%
・タイ向け:同165%
・台湾向け:同129%
・中国向け:同117%
とアジア向けが広く増加。一方、韓国向けは同77%と減少し、従来の主力市場に一服感がみられる。その他も同46%と減少。
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■1-2月累計
累計は3万4,559トン、前年同期比112%と増加に転じた。2025年通年(22万4,648トン、前年比92%)の減少基調からは明確に回復方向へ転換している。
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■主要仕向け国別動向(2026年1-2月)
韓国向け
1万4,552トン、前年同期比104%。最大市場を維持も伸びは限定的。
中国向け
7,388トン、同318%と急増。回復の牽引役。
台湾向け
2,529トン、同51%と低迷継続。
インド向け
4,073トン、同118%と回復基調。
タイ向け
4,773トン、同87%とやや減少も、足元は持ち直し。
その他
1,244トン、同214%と増加。
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■総括
2月は韓国向けの減少を、インド・タイ・中国向けの増加で補う構図となり、仕向け地の分散が進行。
累計でも数量は回復基調にあり、
・中国・インドが成長ドライバー
・韓国は安定だが伸び鈍化
・台湾は構造的低迷
という構図がより明確となった。
総じて、
「総量回復+市場分散の進行」
という局面にあり、従来の韓国偏重から多極化への移行が進みつつある。

(表―1、グラフ―1)。


 

■数量構成(1月→2月)
• 韓国向け:49% → 36%(低下)
• 中国向け:20% → 23%(上昇)
• 台湾向け:7% → 8%(やや上昇)
• タイ向け:11% → 17%(上昇)
• インド向け:9% → 15%(上昇)
• インドネシア向け:0% → 0%(変化なし)
• その他:5% → 2%(低下)
整理
2月は韓国向けが大きく低下し、構成の中心が分散。中国・タイ・インド向けがそれぞれシェアを拡大し、とくにタイおよびインドの伸長が目立つ。
1月にみられた韓国偏重の構図は緩和され、複数市場への分散が進行。中国の存在感もやや高まり、アジア向け全体での需要拡散が鮮明となっている。
結果として、
「韓国依存の低下+中国・インド・ASEANの多極化」
という構造変化がより明確に現れた局面といえる。
(グラフ―2)。
 

 

■金額面(単月)
2月単月は26億92百万円と、前月(31億52百万円)から減少し前月比85%。一方で前年同月比では125%と大きく上回った。
国別では、
韓国が12億05百万円(前月比64%、前年同月比130%)と減少、
中国は5億99百万円(同108%、同432%)と増加、
台湾は2億72百万円(同137%、同70%)、
タイは2億38百万円(同169%、同68%)、
インドは2億64百万円(同177%、同113%)といずれも増加した。
全体としては、韓国向け減少の影響で前月比では減少したが、中国・インド・タイ向けの拡大により前年を大きく上回る水準を維持した。
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■金額面(1-2月累計)
累計は58億44百万円、前年同期比121%と増加。
国別では、
韓国が31億円(前年同期比120%)と引き続き最大、
中国が11億54百万円(同369%)と急増、
台湾は4億71百万円(同56%)と低迷、
タイは3億79百万円(同71%)、
インドは4億14百万円(同102%)と横ばい圏。
総じて、数量同様に金額面でも回復基調が確認されるが、その内訳は中国向けの急増に強く依存する構図となっている。韓国の安定、中国の拡大、台湾の低迷という三極構造がより鮮明となっている。
(表―2、グラフ―3)。
 


 

■FOB単価推移(1月→2月)
全体平均は、1月の186円/kgから2月は152円/kgへと大幅下落。円安基調は継続しているものの、ドル建てでは調整局面入りの可能性が示唆される。
主要仕向け地別では、
韓国向け:230円 → 191円(下落)
中国向け:163円 → 150円(下落)
台湾向け:180円 → 191円(上昇)
インド向け:99円 → 103円(上昇)
タイ向け:78円 → 80円(小幅上昇)
整理
2月は全体として単価調整色が強まり、特に韓国・中国向けの下落が全体平均を押し下げた。一方で台湾・インド向けは上昇し、仕向け地別の価格動向にばらつきがみられる。
結果として、
「全体は調整局面入り、ただし地域別には強弱分化」
という構図が鮮明となっている。
LMEニッケル相場は大幅反落の17844.1ドル→17132.75ドル、中国国内304系スクラップは、RMB9300.00→RM9450.00と小幅続伸となった。国内304系スクラップは、177.5円→185円と大幅反発。


 

(今後の展望)
足元は数量回復と単価下落が同時に進行しており、需給は緩和方向へシフト。中国・インド・タイ向けの拡大により数量は底堅い一方、韓国向けの比重低下と単価下落が全体価格の重しとなっている。
短期的には「数量は維持・価格は調整」の局面が続く公算が大きい。とくに韓国・中国向けの単価動向が全体相場の方向性を左右する。
中期的には、輸出先の多極化が進む中で地域別需給のばらつきが拡大し、価格はレンジ圏での推移へ移行する見通し。強い需要国(中国・インド)を軸に下支えされつつも、全体としては上値の重い展開が想定される。

主要税関数量・FOB(JPY/Kg)実績 ( )内は前月実績

主要国別税関別数量・FOB(JPY/Kg)実績 ( )内は前月実績

 

(輸入分析)
■数量面では、2026年2月単月は3,670トンと、前月(4,968トン)から減少し前月比74%。一方、前年同月比では111%と前年水準を上回った。
1-2月累計では8,638トンと、前年同期比119%となり、全体としては増加基調を維持している。
主要輸入先の動きでは、
韓国は2月2,575トン、前月比92%とやや減少も、前年同月比129%と増加。累計では5,381トン(前年比123%)と引き続き全体を牽引。
台湾は285トン、前月比53%、前年同月比50%と大幅減少。累計でも824トン(前年比66%)と低調が続く。
米国は185トン、前月比36%と大きく減少、前年同月比でも68%と低下。ただし累計では698トン(前年比133%)と前年を上回る水準を維持。
総じて、2月は単月で調整局面となったものの、累計では韓国およびその他地域の増加に支えられ、輸入全体は底堅く推移している。

「その他」625トンの主成分は、シンガポール0トン、マレーシア25トン、タイ172トン、インド0トン、フィリピン38トン、UAE77トンといったところ。
(表―3 グラフ―6)。
 



 

■数量構成では、1月→2月で、
韓国が56%→70%へ大幅上昇、
台湾は11%→8%へ低下、
米国は10%→5%へ低下、
「その他」は22%→17%へ低下。

整理
2月は韓国向けが7割まで急伸し、構成比の集中が一段と進行。
一方で台湾・米国はいずれもシェアを落とし、分散度は低下。
結果として、輸入構造は韓国依存が再び強まる方向へシフトした。(グラフ―7)。


 

■金額面では、2026年2月単月は11億40百万円と、前月(13億37百万円)から減少し前月比85%。前年同月比では99%とほぼ前年並みの水準となった。
1-2月累計では24億77百万円と、前年同期比104%と小幅ながら増加基調を維持。
国別では、韓国向けが2月7億76百万円(前月比101%、前年同月比99%)と横ばい圏で推移し、累計でも15億43百万円(前年比100%)と中核を維持。
台湾向けは1億07百万円(同77%、同73%)と減少し、累計でも2億46百万円(前年比76%)と低調。
米国向けは58百万円(同38%、同72%)と大幅減少も、累計では2億13百万円(前年比114%)と前年を上回る。
その他は1億99百万円(同72%、同140%)と前年からは増加、累計でも4億75百万円(前年比137%)と伸長。
全体として、単月では調整局面に入ったものの、累計では底堅い拡大が続いている。
(表―4、グラフ―8)。
 


■CIF価格の推移を見ると、全体平均は1月のキロ269円から311円へ上昇した。為替は円安基調が続くなか、ドル建てでも持ち直しの動きがみられた可能性がある。
国別では、韓国品は273円から301円へ上昇。台湾品は258円から374円へ大幅上昇し、米国品も302円から315円へ続伸した。
一方、指標となるLMEニッケル価格は1万7,844ドルから1万7,133ドルへ下落。国内の310系価格は412円から420円へ上昇した。

(グラフ―9)。


 


主要税関数量・CIF(JPY/Kg)実績 ( )内は前月実績

主要国別税関別数量・CI(JPY/Kg)F実績 ( )内は前月実績

 


(IRUNIVERSE S. Aoyama)
 

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