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NSW州プロジェクトでタングステンの可能性拡大 鉱滓からの金・アンチモン回収も 豪Larvotto Resources社

2026/05/14 14:46
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豪Larvotto Resources社がここ1週間ほど、同社が100パーセント所有しているニューサウスウェールズ(NSW)州のHillgroveアンチモン・金・プロジェクトに関して、ポジティブな声明を続けて発表している。世界供給量の80パーセント以上を中国が支配しており、価格も過去最高を記録中の、“世界で最も戦略的に重要な金属の一つ”として存在を高めているタングステンに関してのアップデートは、中でも注目を集めているようだ。

 

まず5月11日には、HIllgrove処理プラントから道路で4.5kmの距離に位置しているCurryブロックにて、既存のHIllgrove操業における高付加価値の副産物として位置づけられているタングステンの可能性が拡大されたことが発表された。具体的には、この地における過去の探査の現代的かつ体系的な検証から、今回少なくとも走向長1kmにわたり深度140mを超えて延びる、高品位かつ広範な金・アンチモン・タングステン鉱化が確認されたとのことで、今後は、既に規制当局の承認を得たダイヤモンドコア掘削を実施予定であるという。

 

同社のRon Heeksマネージング・ディレクターは、この過去の掘削結果は、未開拓の魅力的な金・タングステン資源の可能性を浮き彫りにするものであると語るとともに、昨今の世界的なタングステン需要の高まりに言及。Curryプロスペクトは、Hillgroveプロジェクトにおいて戦略的に重要なもう一つの商品(=タングステン)への同社の参入機会を提供するものであるとして自信を覗かせた。

 

続いて翌12日には、Hillgroveのストックパイルへ、初の鉱石としてMetz地下鉱山からの開発鉱石が搬入されたとの発表があった。同社によれば、この搬入は、プラント試運転(8月予定)を控えた同社にとって重要なマイルストーンであるとのこと。豪州最大のアンチモン生産者になることを心待ちにしていると述べられた。

 

そして本日14日、同社は、Hillgrove鉱滓貯留施設(TSF1)の鉱滓に対する試験結果により、金・アンチモン・タングステンの回収が確認されたことを新たな声明にて発表した。TSF1は、アンチモン回収を目的として設計されたプラントから約20年間にわたり排出された尾鉱を貯留してきたそうで、今回、これらの尾鉱に回収可能な微量のアンチモンと相当量の金とタングステンが含まれていること、および、2026年8月に生産開始を予定しているHillgrove製錬所においてその回収を達成できること(同施設で採用予定の従来の浮選法を用いて回収可能であること)が確認された。アンチモンの回収率は80~95パーセント、金の回収率は40~75パーセントに達したといい、これにより、“TSF1の鉱滓がHillgrove選鉱プラントへの潜在的な補助原料となり得ることが確認された”とも述べられている。

 

Heeks氏はこの結果を、「Hillgroveにとってまさに画期的な出来事です」と語り、「既存の尾鉱には商業的に採算の取れるレベルのアンチモンと金が含まれており、また、改良されたプラントで導入を予定しているのと同じ浮選法に良好に反応することが確認されました」と説明している。同社は今後、尾鉱の再処理による金属回収を進めると同時に、500メートルの峡谷に隣接するという製錬所施設の修復に力を注いでいく。

 

関連記事:世界のアンチモン供給の7パーセントを担う可能性 豪Larvotto Resources社のHillgroveプロジェクト開発(2026/03/10)

 

 

A.C.

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