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大阪チタニウム:26/3期決算を発表、27/3期も大幅減益予想

2026/05/14 20:20
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大阪チタニウム:26/3期決算を発表、27/3期も大幅減益予想

 5月14日16時、大阪チタニウムテクノロジーズは26/3期の決算を発表した。続く27/3期も大幅減益予想。後日開催される決算説明会後に再度報告する。

 

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<25年度実績>

〇実績

 売上高469億円(前期比9.6%減)、営業利益55.2億円(同45.2%減)、経常利益64.3億円(同29.1%減)、当期利益25.7億円(同63.7%減)と、減収大幅減益となった。

 民間航空機エンジンのメンテナンス等需要は堅調だったものの、航空機サプライチェーンの在庫調整により輸出向けの伸びが鈍化した。さらに国内向け需要の低迷や、半導体市場での需要低迷が業績に影響した。

 

図表1、26/3期実績(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

〇セグメント別の業績

 当期より、一部の主要製品(四塩化チタン等)をチタン事業から高機能材料事業へ組み替えて算定。

・チタン事業:売上高404億円(同10.6%減)、営業利益46.5億円(同48.1%減)。国内向け販売数量の大幅な減少や、輸出向けの販売価格下落が響いた。

・高機能材料事業:売上高65億円(同2.5%減)、営業利益8.7億円(同22.8%減)。AI関連を除く半導体市場での需要低迷が継続していることが影響した。

 

〇財政状態およびキャッシュ・フロー

・総資産:1,070億円(同61億円増)。商品・製品や固定資産の増加が主な要因。

・純資産: 443億円(同14億円増)。当期利益による利益剰余金の増加が寄与しており、自己資本比率は41.4%。

・キャッシュ・フロー:営業活動によるキャッシュ・フローは41.6億円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローは有形固定資産の取得等により96.7億円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは長期借入等により49.9億円のプラスとなった。

 

<配当状況>

●25年度の配当

 1株あたり年間18円(中間5円、期末13円)。当期利益が事前の業績予想を上回ったため、直近の期末配当予想(10円)に3円を上乗せし、期末配当を13円に修正した。同社は25%〜35%の配当性向を目安としており、当期の配当性向は25.7%。

●26年度配当予想

 1株あたり年間13円(中間0円、期末13円)を予定

 

<26年度予想>

〇見通し

 売上高480億円(同2.2%増)、営業利益34億円(同38.5%減)、経常利益30億円(同53.4%減)、当期利益18億円(同30.1%減)の大幅減益になる見通し。

 チタン事業では航空機サプライチェーンの在庫調整が継続し、チタン鉱石価格の下落に伴う販売価格の一時的な低下が想定される。一方、高機能材料事業については、年度後半からの需要回復を見込んでいる。

 

図表2、27/3期見通し(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

 決算説明にて、輸出向け(航空機用)の需要の見方の確認と航空機向けの契約価格と、在庫調整がいつ終わるのか、見方考え方などを確認が必要。

 

<中期経営計画「OTC 2030」>

〇財務目標

 26年度~30年度を対象とする中期経営計画を策定した。目標階下の通り。

 売上高 1,000億円(25年度実績 469億円)、営業利益率(ROS): 20%(同 12%)、ROE: 20%(同 6%)、時価総額は、上記の達成結果として、1,500億円を目指す(25年度末時点 914億円)。

 

〇セグメント別

・チタン事業:売上高 850億円、ROS 20%

 航空機需要の拡大に応えるため、新工場の立ち上げによる供給体制の強化(4万トン/年から5万トン/年へ)や、販売価格の適正化による高収益化を進める。

・高機能材料事業: 売上高 150億円、ROS 30%以上

 全社の開発費を集中投入し、航空機産業に依存する状況を緩和。収益性の高いこの事業を次世代の柱へと成長させ、全社ポートフォリオの変革を目指す。

 

〇目標達成のための戦略・基本方針

 これらの目標を達成するため、「事業戦略」「サステナビリティ戦略」「財務戦略」の3つの戦略サイクルを循環させ、以下の6つの基本方針を推進。

・事業戦略:チタン事業の持続的な成長、事業ポートフォリオの変革

・サステナビリティ戦略:GX(グリーントランスフォーメーション)の推進、人的資本経営の推進、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進

・財務戦略:資本コストや株価を意識した経営、投資厳選とキャッシュコンバージョンサイクル(CCC)改善によるフリーキャッシュフローの黒字化(D/Eレシオ 1.0未満)、および株主還元の拡充。

 

<参考>

図表3、四半期別の業績推移(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

 

(IRuniverse 井上 康)

井上 康

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