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コバルト市場近況2026#5 小動き、ほぼ微調整 需給ともに材料乏しく取引まばら

2026/05/19 16:43
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 2026年5月のコバルト価格は小動き。LGコバルトが上昇した一方でHGコバルトや硫酸コバルトは値下がりした。ただ、いずれも小幅な値動きで微調整に近い。LMEコバルトが1月から横ばいになっている通り、取引自体が乏しく市場全体の動きは鈍い。

 コバルト生産の7割を担うコンゴ民主主義共和国(DRコンゴ)の輸出統制が続き、国際市場でのコバルト流通量は限られている。一方で最終製品の需要も弱含みで、コバルトは取引理由が乏しくなっている。上海有色網(SMM)は5月16日のレポートで「必要に応じてスポット的に購入するという調達側の行動が常態化した」と指摘した。中東紛争の長期化による物流コストの上昇も、調達控えに繋がっている模様だ。

 

■LG値上がりも小幅、LMEは1月から横ばい

 

過去3か月間のLGコバルト (Co99.3%)($/LB)価格の推移

 ベンチマークとなるLGコバルトは5月8日に仲値$26.225/LBと、4月8日以降1か月間続いた$26.2から小幅に値上がりした。水準としては2022年7月以来の高値圏にある。ただ、値上がり幅は小さく、ほぼ微調整と言える。

 

過去6か月間のLMEコバルト価格の推移($/ton)

 

 値動きの乏しさがわかりやすいのは国際価格であるLMEコバルトだ。1月7日に高値$5万5835/tonを付けた後は横ばいが続く。5月18日高値は$5万5845。

過去3か月間のLMEコバルト価格の推移($/ton)

 

■HGと硫酸コバルトは値下がり

 

過去3か月間のHGコバルト (Co99.8%)($/LB) 価格の推移

 

 航空機向けなどハイグレードのHGコバルトは5月8日に$29.375/LBと、前日まで1か月間続けた$29.5から小幅に値下がりした。

 

過去3か月間の硫酸コバルト価格の推移(20.5%min China)(RMB/Mt)

 

 電池向けの硫酸コバルトは5月15日に仲値RMB9万ちょうどに下げた。1月9日-2月5日のRMB9万5000をピークに調整している。

■Topics

5月13日

 国際業界団体のコバルト協会(Cobalt Institute)は5月13日、2025年のコバルト市場レポートを発表した。

 

プレスリリース: Cobalt-Market-Report-2025.pdf

 

5月13日

 インドネシアとフィリピンが、ニッケル分野での協力強化に向け動き始めた。インドネシアはニッケルとコバルトの混合物である混合水酸化物沈殿物(MHP)の形でコバルトを生産する。

 

関連記事: インドネシア・フィリピン接近でニッケル市場は新局面へ 減産・硫黄不足・鉱石争奪が交錯

 

4月28日

(出所:  EVelutionエナジーのホームページ)

 

 米コバルトの EVelutionエナジー(EVelution Energy LLC、本社:アリゾナ州ユマ)は4月28日、自社ホームページ上で、「三井物産との間でコバルトの長期供給契約を結んだ」と発表した。契約規模は5年間で約8億5000万ドル(約1352億円)。

  EVelutionエナジーは金属コバルトと硫酸コバルトの商業規模での生産を手掛ける米国初の企業。三井物産とは両社は2025年4月に協力で覚書を結んでいた。

 

プレスリリース:EVelution Energy Secures $850 million Cobalt Offtake Agreement with Mitsui, Advancing U.S. and Allied Critical Minerals Independence - Welcome to EVelution Energy

 

4月27日

 米ホワイトハウスは4月27日、ホームページ上で、「トランプ米大統領がミネソタ州の土地管理局公地命令の否定に署名し、法律化した」と発表した。この地域には銅、ニッケル、コバルトなどの鉱物資源が豊富とされる。

 

関連記事: 米国、ミネソタ州の鉱物開発を解禁 バイデン政権の決定覆す、コバルトやニッケル埋蔵

 

Kure

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