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バナジウム市場近況2026#6  高安まちまち、五酸化バナジウム値上がりも不安定

2026/06/02 17:33
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バナジウム市場近況2026#6  高安まちまち、五酸化バナジウム値上がりも不安定

 2026年6月初めまでのバナジウム価格は高安まちまち。五酸化バナジウムが上昇する一方、フェロバナジウムは下落が鮮明化している。ただ、五酸化バナジウムの上昇も需要に裏打ちされたものとは言いがたく、むしろ取引減少による不安定な値上がりの可能性が高い。

 Ferroalloynetは5月29日までの週刊レポートで「最終製品需要の弱さから製鉄所のバナジウム調達意欲が低く、新規の注文がほぼ途絶えている」と指摘。中東紛争の長期化などで多方面にインフレ懸念が広がり、コスト高が製鉄所などの生産意欲を削いでいると述べた。

■五酸化バナジウムの上昇は「そう見えるだけ」

過去3か月間の五酸化バナジウム価格の推移(V205 fob China)($/lb Vo205)

 

 五酸化バナジウムは5月15日に仲値$6.105/lbと2023年9月以来の高値を付けた。5月8日に節目の$6を回復した。足元では小幅な調整が入ったものの、2025年の7月を底に、緩やかな回復が続く。

 もっとも、Ferroalloynetは五酸化バナジウムについては「低価格品の在庫が精錬企業側・製鉄所側ともに乏しく、取引が高額商品中心となっていることで価格が上昇しているように見えるだけだ」と分析し、需要に裏打ちされた上昇ではないとした。

 

過去3か月間のフェロバナジウム価格の推移(V78%min US$/kg EU)($/kg)

 

 鉄鋼向けのフェロバナジウムは下落傾向が鮮明化している。5月29日に$27.655/kgと2月下旬以来の安値に下げた。5月1日に$28.555を付けて以来ほぼ1か月間の横ばいの後のことで、需要の弱さを反映した動きとなっている。

 

<Topics>

5月21日

 

 

 イギリスのエネルギー貯蔵装置メーカーであるインビニティ・エナジー・システムズ(Invinity Energy Systems PLC)は5月21日、自社ホームページ上で、「スイスで建設中の電力ハブに、大型容量バナジウムフローバッテリー(VFB)装置を提供した」と発表した。2026年~2027年に稼働の予定。稼働すれば欧州最大規模のVFB設備になるとみられる。

 

プレスリリース: irtools.co.uk/88/story/2fb0858d-acb3-4131-beaf-167b33493148

 

5月6日

 

 

 オランダ特殊金属加工のAMGクリティカル・マテリアルズ(AMG Critical Materials)は5月6日、2026年1-3月期業績を発表した。このうち傘下のAMGバナジウムの業績は、売上高が前年同期比18%増の1億8100万ドル、調整後EBITDA(利払い前、税払い前、減価償却費控除前利益)が60%増の2100万ドルだった。フェロバナジウムの販売好調が寄与した。

 

プレスリリース AMG Reports Better than Expected First Quarter 2026 Results - AMG Corporate

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