三菱電機は2日、信越化学工業やエコアドバンスと連携し、廃棄された家庭用空調製品からレアアース磁石を回収・再資源化。新しい家庭用空調製品へ再利用する自己循環リサイクルを国内で初めて開始したと発表した。スキームで再利用するレアアース磁石は、三菱電機が国内で家庭用空調製品を製造する際に使用するレアアースの約35%(重量ベース)を見込む。
同スキームでは、まず、三菱電機関係会社のハイパーサイクルシステムズが家電リサイクル法に基づき家庭用空調製品を回収・解体し、同じく関係会社のグリーンサイクルシステムズが、回収・解体された部品のうち圧縮機を分解してローター部品を取り出す。次に、エコアドバンスがローター部品からレアアース磁石を取り出し、信越化学がレアアース磁石からレアアースを分離・精製して再資源化。その後、再資源化されたレアアースを使用したレアアース磁石を三菱電機が家庭用空調製品に再利用する。
この一連の流れを同社が一貫して管理することにより、家庭用空調製品の回収からレアアース磁石の製品への再利用までの円滑な循環と効率化を実現する。
今後は、レアアース磁石を使用する業務用空調製品やその他の製品についても、それぞれの回収ルートに応じた資源循環スキームの構築を目指す。サーキュラーエコノミーの取り組みを一層推進することで、希少資源の有効活用と環境負荷低減の両立に貢献していく考えだ。
(IRuniverse K.Kuribara)