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ニッケルLME相場、年内に2万ドル突破か—ステンレス需要がカギに

2026/06/04 18:20
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ニッケルLME相場、年内に2万ドル突破か—ステンレス需要がカギに

ニッケルLME相場(3カ月先物、US$/ton)は、足元を見ると5月26日頃から上昇傾向となり、6月2日には1万9350ドルに達した。翌日の3日には1万9010ドルに落ち込んだものの現在も1万9000ドル台を維持している。業界関係者によれば、年内に2万ドルを突破する見込みで2万5000ドルに達してもおかしくないという。

 

ニッケル相場は、インドネシア政府がニッケルの採掘量を大幅に削減したことで市場の供給不足が懸念され、2025年末頃に底を打ってからじわじわと上昇傾向が続いている。

 

 

前述の関係者によれば、これらの要因に加え、現在落ち込んでいるインフラ需要が復調してくれば、ニッケルの主用途であるステンレス需要も連動する形で上昇し、年内に2万ドル、強気にみれば2万5000ドルに達する見立てだ。

 

関係者によれば、これまでのニッケル相場は「低すぎた」とのことだ。国際ニッケル研究会(INSG)が4月に発表したニッケルの需給バランスでも、2023年、24年はそれぞれ17万5000t、11万6000tの供給過剰、2025年は28万3000tの供給過剰となった一方で、2026年の予測については3万2000tの供給不足と分析している。バッテリー市場での需要の伸びが想定より緩やかになるものの、ステンレス鋼分野が全体をけん引するという。

 

また、資源大手のBHPが、赤字の大幅な拡大を理由に2024年10月より西オーストラリア州の「ニッケル・ウェスト事業」を操業停止したことも価格上昇を下支えしている要因といえる。現在も操業休止は継続されており、2027年2月までに事業を再開するかどうか最終決定を下す予定で、その判断も今後の相場動向に大きな影響を与えるとみられる。

 

(IRuniverse K.Kuribara)

Kota Kuribara

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